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Twitterマイクロサイト「Wayin Hub」が日本始動、Sun創業者の新会社が開発

 日本サード・パーティー株式会社は26日、Twitterのすべての投稿から自社の商品やサービスに関するツイートを抽出してリアルタイムに表示する「Twitterマイクロサイト」を作成できるクラウドサービス「Wayin Hub(ウェイイン・ハブ)」を開始した。月額50万円。

Wayin Hubの概要
Wayin Hubの仕組み

 導入する企業はまず、設定画面上でTwitterマイクロサイトに表示するツイートのキーワードやハッシュタグなどを登録。その後、数種類のテンプレートの中からページのレイアウトを選択し、ツイートの表示方法を指定することでTwitterマイクロサイトを作成できる。

 Twitterマイクロサイトに表示するツイートは、画像や動画の有無を設定可能。また、自社のプロモーションにとって不都合なキーワードやURLを設定することで、これらを含むツイートを自動的にフィルターし、非表示にする機能も備える。

 日本サード・パーティー執行役員の森豊氏は、企業のソーシャルメディアの利用状況について「公式アカウントで情報発信しているが、企業と消費者が積極的にかかわるエンゲージメントは獲得できていない」と指摘する。

 一方、Wayin Hubでは消費者の声を取り上げることで、消費者は喜びを感じて企業のマーケティング活動に参加している気分になると説明。消費者を巻き込んだ新たな会話のステージを提供し、エンゲージメントを生み出せると強調している。

米国ではシボレーやNFLチームが導入

スターバックスに関するTwitterマイクロサイトのイメージ(注:スターバックスはWayin Hubを導入していない)

 Wayin Hubの開発元は、米Sun Microsystems共同創設者であるスコット・マクネリ氏が設立したWayin社。2013年春に米国でサービスを開始し、シボレーやEMCなどのメーカー、デンバー・ブロンコスやセントルイス・ラムズといったNFLのチームなどが導入している。

 5月には、企業がTwitterを活用するためにサードパーティが提供しているプロダクトをTwitterが認定する「Twitter認定プロダクト」にも選定された。これにより、最新のAPIやデータを利用できるため、安定的なサービスが提供可能だとしている。

 日本サード・パーティーは2012年10月にWayinと業務提携し、サービス開始の準備を進めてきた。英語版以外でのサービスは今回が初となる。B2C企業を中心に初年度で10社、2年目で50社、3年目で100社の導入を見込んでいる。

日本サード・パーティーでWayIn Hub事業を担当する森豊執行役員
Sun Microsystems創業者のスコット・マクネリ氏は「企業と顧客の会話を熱くするのがWayIn Hubのゴールだ」とビデオメッセージで語った

(増田 覚)