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「夏休みを安全に過ごす11のポイント」まとめ~公衆無線LANは“公衆”のもの

 エフセキュア株式会社が同社公式ブログにおいて、旅行中のモバイルデバイスと無線LAN(Wi-Fi)の使用に関して、「夏休みを安全に過ごす11のポイント」をまとめている。

  • デバイスがWi-Fiスポットに自動的に接続されるように設定しておかないこと
  • 自宅に戻ったら、使用したWi-Fiのアクセスポイントとの接続を切ること
  • 旅行中に不要なアプリケーションにログインしないこと
  • ログインしているネットワークが、侵入者が仕掛けた罠ではなく、実際に利用している施設のものであることを確認すること
  • 周囲に注意を払い、肩越しに盗み見をする人がいないかどうか注意すること
  • アカウントごとに異なるパスワードを使用すること
  • ノートPCは、ファイル共有機能を無効にし、外部からの接続をブロックするようファイアウォールを有効にしておくこと
  • 可能な場合は、公衆無線LAN(Wi-Fi)での接続を保護してくれるVPNを使用すること
  • 個人のWi-Fiネットワークには、プリペイドSIMカード式のトラベル用Wi-Fiルーターを使用すること
  • 個人情報を扱うサイトでは、最低限、必ず錠マークやアドレスバーの「https」の存在を確認し、これらがないサイトの使用は避けること
  • 覚えておくべき基本ルール:公衆無線LANで行うことはすべて、公共の場での会話と同様であると考えること

 エフセキュアによると、旅行中は空港やレストランなどでの公衆無線LAN(Wi-Fi)スポットの利用が便利だが、「公衆無線LANは文字通り“公衆”のものとして捉えるべき」(F-Secure Labセキュリティアドバイザーのショーン・サリヴァン氏)。

 「見知らぬ他人とネットワークを共有しているため、誰かがあなたのしていることをこっそり覗くことのできるソフトウェアを利用しているリスクがある」とし、「パスワードでアカウントにログインすることも含め、他人に知られたくないことは決して公衆無線LANの使用中に行うべきではない」と忠告。サリヴァン氏自身は、「地下鉄で友人と話すような内容については、喜んで公衆回線のWi-Fiを使うが、オンラインバンキングは自宅で行う」としている。

 また、「図書館やインターネットカフェのような場所にある公共のPCについても同じことが言える」とし、「パスワードを盗むスパイウェアがコンピューターに常駐している可能性もあるため、公共のPCはニュースを読むなどの当たり障りのない目的にのみ使用すべき」と忠告している。

 このほかエフセキュアでは、連絡手段として公衆無線LANや公共のPCなどをどうしても使わなければならないのであれば、休暇中にのみ使用するアカウントを作っておくこともひとつの手だと説明。また、旅行に出る前に、デバイス内のコンテンツのバックアップをとっておくことの重要性も指摘している。

(永沢 茂)