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夏季休暇前にセキュリティの確認を、IPAが注意喚起

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は7日、お盆や夏休みなどの休暇中における情報セキュリティに関する注意喚起を出した。企業における休暇前後の対応や、家庭での利用者を対象にした対策、スマートフォンやタブレットの不正アプリ対策について、それぞれ解説している。

 システム管理者に向けては、主に休暇期間前の対策を紹介。不測の事態が発生した場合に備えて緊急対応態勢を確認しておくことや、OSやソフトを最新バージョンにすること、情報持ち出しルールの徹底、アクセス権限の再確認、パスワード管理の徹底などを挙げている。

 企業でPCを利用する一般ユーザー向けには、休暇明けに行う対策を提示。休暇中に公開された修正プログラムの適用、ウイルス対策ソフトの最新パターンファイルの適用、休暇中に持ち出したPCや外部記憶媒体などはウイルスチェックを行ってから使用することなどを挙げている。

 家庭での利用者に向けては、OSやアプリケーションソフトに修正プログラムを適用して最新バージョンに更新すること、所有者が不明あるいは自身で管理していないUSBメモリなどの外部記憶媒体は自身のPCに接続しないこと、SNS利用上の注意点などを挙げているほか、必要なデータを外部記憶媒体などへバックアップしておくことも推奨している。

 また、スマートフォンやタブレットについては、アプリの中には内部の情報を窃取するものが存在するため、ダウンロードする際には信頼できる場所から入手するとともに、インストールの際に表示される「パーミッション」の一覧に必ず目を通すこと、個人利用の端末を業務に利用する際には所属団体の業務規程に従うことを挙げている。また、Android OSの場合には、ウイルス感染の可能性をより軽減するため、セキュリティアプリを導入することも推奨している。

(三柳 英樹)