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Baidu IMEの入力情報送信報道を受け、緊急対応開始した量販店も

 PC販売ショップ「PC DEPOT」を全国に展開する株式会社ピーシーデポコーポレーションは27日、バイドゥ株式会社が提供する日本語入力ソフト「Baidu IME」および「Simeji」が入力内容を無断で外部に送信しているという報道を受け、他店購入分を含むPC・Android端末の無料点検ならびに緊急対応を開始すると発表した。

 ピーシーデポでは、現在調査中だが、一部メーカーや機器に当該IMEを使用した製品が流通していることが判明したとして、対応機種や対応方法について製造メーカーなどから正確な安全情報が得られるまでは、無意識な利用は危険と判断し、顧客の安全を再優先して緊急対応を行うと説明している。現時点では、レノボ製ノートPCがBaidu IMEを使用していることを確認しており、その他のメーカー・機種については調査中としている。

 無料点検は、全国のPC DEPOTおよびピーシーデポスマートライフ全66店と、パソコンクリニック全57店で実施。各店舗で購入した製品かどうかにかかわらず、Windows搭載PCおよびAndroid端末について、店頭での実機確認を行う。

 また、緊急対応として、ユーザーの認識の確認と不安を取り除き、危険を回避する技術対応を実施すると説明。「ピーシーデポ プレミアムサービス」会員には無料・最優先で対応、一般には3000円(税別、仮価格)で対応する。

 ピーシーデポで今後販売するPCやタブレットについては、27日以降、必要に応じ可能な対策を講じてユーザーに渡し、修理やサポートで現在預かっているPCやタブレットについても同様の対策を講じるという。

 なお、今回の対応については、当該日本語入力ソフトを利用することが直ちに危険ということを示すものではなく、あくまで報道や未確認な情報とユーザーの無意識における使用の危険認識を確認するものだと説明。ユーザーの不安を回避し、希望する安全策を講じることを提供するもので、「完全な安全」を保証するものでないとしている。

(三柳 英樹)