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新ドメイン「.nagoya」誕生、応援団にSKE48就任、河村たかし市長ご満悦
(2014/2/20 18:17)
GMOドメインレジストリ株式会社は20日、名古屋を表す新gTLD「.nagoya」の登録受付を開始したと発表した。
登録サービスは、GMOインターネット株式会社が運営する「お名前.com」をはじめ、株式会社インターリンクの「ゴンベエドメイン」や米101domainなど、国内外のドメイン名登録サービスを通じて提供する。登録可能な文字列は、半角英数字3~63文字または日本語の全角ひらがな/カタカナ/漢字など1~31文字まで。登録料はドメイン名登録サービスによって異なり、年間900~2000円前後だという。
なお、「.nagoya」は名古屋に関するウェブサイトなどに最適なgTLDだが、名古屋の関係者に限らず、世界中の個人・法人が誰でも登録可能だ。
開始当初は、2月20日から4月21日までを商標権者優先登録(サンライズ)期間とし、商標と同じ文字列を対象に受け付ける。続いて、誰でも登録申請可能な先行登録(ランドラッシュ)期間を4月28日から6月13日まで設ける。サンライズ、ランドラッシュともに、期間中に同一の文字列を希望する申請が複数者からあった場合は、オークションにより取得者を決定する。その後、6月23日より先願制(早い者順)による受付となる。
参考までに、お名前.comでの料金は、サンライズ期間が申請料1万5120円+登録料1万7280円、ランドラッシュ期間が申請料5400円+登録料5400円(いずれも、4月以降適用される8%の消費税込)。
地理的名称のgTLDで日本初、世界でも3例目
「.nagoya」は地理的名称を用いたgTLDに分類されるもので、「強みは、地域が一目瞭然であること」(GMOドメイレジストリ代表取締役社長の塚原廣哉氏)。例えば「weather.nagoya」であれば、名古屋の天気情報ということがすぐに分かるわけだ。GMOドメイレジストリが実施したアンケート調査では、「.nagoya」を活用するドメイン名として、1位「misokatsu.nagoya」、2位「owari.nagoya」、3位「miso.nagoya」、4位「shachihoko.nagoya」、5位「dragons.nagoya」など、やはり名古屋にゆかりのある文字列が人気だったという。
こうした地理的名称を使った新gTLDは、世界各地でいくつか提供されることになっている。その中で「.nagoya」は、日本で初めての地理的名称によるgTLDであるとともに、世界でもウィーン(.wien)、ベルリン(.berlin)に次いで3番目の地理的名称gTLDとなる。
20日に名古屋市内で行われた記者会見には、河村たかし名古屋市長が登場。「コンピューター系は、一応スマホは使っているが、メールが限界」という市長だが、日本初、世界では3番目の地理的名称gTLDという点については「これはなかなかたいへんにありがたいこと」とコメントし、ご満悦の様子だった。
今後、ニューヨーク(.nyc)、ボストン(.boston)、マイアミ(.miami)、ロンドン(.london)、パリ(.paris)、シドニー(.sydney)などが登場する予定で、ニューヨークやロンドンでは市長が先陣を切ってプロモーションを行っているという。
GMOインターネットグループ代表/GMOドメインレジストリ取締役会長の熊谷正寿氏は、
「日本初の地理的名称ドメイン『.nagoya』の普及を通じて、名古屋の魅力をより広く世界に伝えていく」と語った。
GMOドメインレジストリでは、今回の「.nagoya」を皮切りに、4月から「.tokyo」、7月から「.yokohama」の運用を開始する予定。また、地理的名称以外にも「.canon」「.hitachi」「.toshiba」「.nhk」「.kddi」といった企業名によるものなど、国内28件の新gTLDの申請に携わっているという。