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IIJ、音声通話もできるSIMカード「みおふぉん」
(2014/3/7 14:46)
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、SIMロックフリーのスマートフォンやタブレット向けにSIMカードを提供する通信サービス「IIJmio 高速モバイル/Dサービス」を拡充し、音声通話に対応したSIMカード「みおふぉん」を3月13日より提供する。3月7日からイオンおよびビックカメラグループの店頭でも、申し込みのためのパッケージが販売されるほか、4月中旬からはMNPにも対応する。
音声通話に対応したSIMカード「みおふぉん」(愛称)は、「IIJmio 高速モバイル/Dサービス」のバリエーションとして提供される。従来から提供されている月額900円(税抜)などの3種類のプランに、「音声通話機能付帯料」として月額1000円(税抜)を加えて、キャリア回線の音声通話・SMSサービスを追加した形になっている。
どのプランにも共通するのは、音声通話の通話料は30秒につき20円(税抜)。SMSはSIMカードのパッケージ価格は3000円(税抜)。データ通信はLTEで、通信速度は理論値で下り最大150Mbpsになる。
「みおふぉん」の「ミニマムスタートプラン」の利用料は月額1900円(税抜)。データ通信用のバンドルクーポンは毎月500MBで、4月1日からは1GBになる。SIMカードは1枚まで。
「みおふぉん」の「ライトスタートプラン」は月額2520円(税抜)で、バンドルクーポンは毎月2GB。SIMカードは1枚まで。
「みおふぉん」の「ファミリーシェアプラン」は月額3560円~。バンドルクーポンは毎月2GBで、4月1日からは3GBになる。SIMカードは5月中旬以降、最大3枚まで発行できる。
4月1日からの、上記のバンドルクーポンの増量は、音声通話機能の無いデータ通信用SIMカードにも適用され、既存ユーザーも対象になる。
4月中旬からMNPに対応、本人確認でSIMカード到着までは7~10日
「みおふぉん」では、4月中旬以降、MNPに対応する予定。SIMカードサイズの変更、通話明細の表示にも同時期に対応する。5月中旬以降には、プラン変更ができるようになる予定。
「みおふぉん」は緊急通報にも対応するなど、キャリアの通話の品質を提供する一方で、キャリアのオプションサービスである留守番電話、キャッチホンは利用できない。緊急地震速報などのドコモのエリアメールについては、IIJが提供する形ではないものの、利用できるとしている。
転送電話と、日本からかける国際電話、海外で利用する国際ローミング(音声通話およびSMS)も利用できるが、割高になるとしている。データ通信の国際ローミングは非対応。
音声通話に対応することから、法令に従った本人確認が必要になり、申し込み時に本人確認書類をアップロード、転送不可の書類としてSIMカードを受け取る流れになる。20歳未満のユーザーは契約できない。「みおふぉん」では、店頭で購入したパッケージでも、申し込みと本人確認はWebサイトで行う。申し込みからSIMカードの到着まで、7~10日が必要としている。
MNPによる転入については、転入手続きがMVNO側で行われてからSIMカードが送付されるため、1~2日間は対象の電話番号(の入ったSIMカード)を利用できない期間があるとしている。
MNPに関連し、高額なキャッシュバックが実施されている状況を鑑みて、約1カ月の最低利用期間とは別に、利用開始から12カ月間は「音声通話機能の解除調停金」が設定される。12カ月以内の解約は、残りの月数×1000円が必要になる。