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スマホに接している乳幼児、0歳児で24%、1歳児で74%、2歳児で85%
(2014/3/13 16:59)
株式会社インタースペースは、同社が運営するママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」で実施した子供のスマートフォン使用に関するアンケート調査の結果を発表した。子供を持つ母親を対象に1月23日から2月6日まで実施し、有効回答数は582件。
全体の85%が、子供がスマートフォンを使用することがあると回答。年齢別では、0歳児でも24%あり、これが1歳児では74%に上昇。2歳児で85%となり、以降、7歳以上まで80%台後半~90%台前半で推移している。
頻度は、ほぼ毎日が29%、週に2~3回程度が23%で、過半数が日常的にスマートフォンを使っているという。使用時間は、数分が45%、10~30分が39%で、「多くの場合、親たちが節度をもって使用させていることが伺える」というが、1時間連続で使用することが「よくある」も7%、「ときどきある」も20%あった。
使用内容としては、YouTubeなどの動画視聴が多く、次いでゲームだった。
この調査結果を受けて、相模女子大学子ども教育学科専任講師の七海陽氏がコメントを寄せている。
「小さな子供は、これから一生を生きていくための心身の力を発達させる大事な時期にあり、さまざまな体験をすることがその発達につながる。スマートフォンもそのひとつの環境として利用することは可能だと思うが、その場合、最も大事なことは、子供に1人で使わせないこと。2~3歳の子供が、テレビでヒーロー物を見て現実と混同するように、幼少期の子供は与えられる情報を正しく判断する力が未成熟。そこに親が介在し、例えば一緒にお気に入りのキャラクターの動画を見ている時に、『みんな、うれしそうだね~』など、子供の気付きに共感したり代弁する声掛けや、『どうしてこうしたのかな?』など、キャラクターの感情や行動の理由について正しい認識が持てるように、問いかけをすることなどがとても大事。」
また、幼少期は視力が大きく発達する時期でもあるとし、スマートフォンなどを同じ距離で長く見ることはその妨げになる可能性があると説明。「長時間の連続使用は避け、1回の使用は10~15分程度にとどめるべき」としている。