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シェアハウスで「Cabos」使っていた女性送検、1000曲以上を無断ファイル共有

 一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は20日、ファイル共有ソフト「Cabos」を悪用した音楽ファイルの著作権侵害で3人を告訴し、13日までに送検されたことを発表した。

 東京都葛飾区の32歳の女性は、約6年間に1000曲以上を無断アップロードしていたことから、JASRACが2月26日に告訴。山梨県警などが3月13日に甲府地方検察庁に送致した。JASRACによると、この女性は、居住するシェアハウスのインターネット環境下でCabosを使用っていたのだという。

 Cabosの設定を頻繁に変更するなどして約4年にわたって音楽ファイルを公開していたという大分県臼杵市の47歳の男性は、大分県警などが2月26日、大分地方検察庁に送致。JASRACの告訴は3月4日付となっている。

 埼玉県越谷市の30歳の男性は、Cabosでアニメファイルを公開していたとして宮城県警などがすでに逮捕していたが、その後の調べで音楽ファイルも公開していたことが判明。JASRACが3月4日付でこの男性を告訴し、3月13日に仙台地方検察庁に追送致された。

 ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害については、一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)も20日、最近の摘発事例1件を発表している。

 千葉県警などが3月18日、アニメ「団地ともお」を「Share」で無断アップロードしていた大阪市浪速区の49歳の男性を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕し、翌19日に千葉地方検察庁に送致した。この男性は約5年前からファイル共有ソフトを使用し、アニメやラジオ番組など約300ファイルをアップロードしていたという。「自分が好きなアニメを広めたかった」などと容疑を認めているとしている。

(永沢 茂)