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ブラザーが新プリンター17機種、年賀状アプリを提供、無線接続の強化も
(2014/8/28 21:04)
新型PRIVIOの強化ポイントは「画質」と「年賀状」
PRIVIOは、A3用紙に対応するネオシリーズ、FAX・電話機能モデルを含むベーシックシリーズ、エントリーモデルのシンプルシリーズの3つのラインナップ。
新型モデルのポイントとして、画質と年賀状を強化。ユーザーからの声にあった「色が薄い」「コントラストが弱い」の改善を図った。ネオシリーズには、黒および暗部の色の再現性を強化した「技ありインク」を採用し、印刷品質を向上した。また、画質向上を果たしつつ、低ランニングコストを維持している。
スマートフォンで年賀状を作りたいという声に応えて、年賀状が作成できるスマートフォン/タブレットアプリ「Brother 年賀状プリント」を提供。「テンプレートを選ぶ」「写真を選ぶ」「プリントする」の3ステップで年賀状を作成できる。用意されているテンプレートは180種類以上で、そのまま利用できるものから、「写真いっぱいテンプレート」「マンガテンプレート」など、スマートフォンで撮影した写真をはめ込むテンプレートもある。
スマートフォンのアドレス帳から宛先を登録して宛名面を作成できる「かんたん宛名作成」も利用できる。また、ADFやスキャナーで取り込んだ年賀状をスマートフォンに保存・整理が可能な「年賀状アルバム」を用意。年賀状は、ADF対応モデルでは一度に10枚、スキャナーモデルでは一度に4枚まで取り込むことができ、取り込んだ4枚は自動的に1枚ごとに分けられる。
「Brother 年賀状プリント」は11月提供を予定しており、新モデル全機種で利用できるほか、2009年以降のWi-Fi対応モデルであれば既存のPRIVIOユーザーにも無料で提供される。
また、全モデルWi-Fi接続に対応するほか、Wi-Fiルーター無しでPRIVIOと直接接続できる「Wi-Fi Direct」対応機種を従来の3モデルから7モデルに拡充。NFC接続対応モデルも2モデルから4モデルに拡充し、スマートフォン/タブレットとの連携を強化した。
2013年のプリンター市場で躍進
記者発表会では、ブラザー販売株式会社代表取締役社長の片山俊介氏が登壇した。2013年度のインクジェットプリンター市場は、消費税増税前の駆け込み需要はあったものの、前年比97%と若干の落ち込みとなったが、ブラザーの出荷台数は前年比118%の伸びを記録。店舗や消費者にプリンター第3の選択肢として認知されてきたとした。
昨年の実績は、販売台数70万台弱、2013年度のインクジェットプリンターシェア13%強と、昨年の販売目標であった75万台、シェア15%は未達ではあったものの、同社取締役の三島勉氏は、昨年は非常に高い目標を設定したが、今年こそは年間販売目標75万台、シェア15%を達成すると意気込む。なお、2013年度12月単月のシェアは初めて10%を超え、今年度は13%を目標としている。
また、PRIVIOの新イメージキャラクターとして、歌舞伎俳優の中村勘九郎氏と中村七之助氏の「中村ブラザー」を起用。歌舞伎の華やかなイメージで、PRIVIOの画質向上をアピールする。