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Skypeがビデオメッセージアプリ「Qik」公開、新時代に合わせたSkype初の試み

 米Microsoft子会社のSkypeは14日、「Skype」以外で同社初のモバイルアプリとなるビデオメッセージアプリ「Skype Qik」(「クイック」と発音する)を公開した。iOS 7.0以上、Android 4.1以上、Windows Phone 8.1以上に対応しており、それぞれApp Store、Google Play、Windows Phone Storeから無料でダウンロードできる。利用に際してSkypeアカウントは必要ないが、携帯電話番号は必要だ。

 Skypeがこのビデオメッセージアプリを開発した動機として、「メッセージング、セルフィー、アプリ文化が我々のコミュニケーション方法を変えたことを考慮して、Skypeエクスペリエンスを再発明できたなら一体どうなるか、想像してみてほしい」と、プロダクトマネジャーのDan Chastney氏とパートナーディレクターのPiero Sierra氏は公式ブログの発表文で説明。Skypeのデザイナーと開発者たちは「モバイルかつ軽量で、メッセージングのように自発的で、それでいて電話のように親密になれる」アプリを目指したという。

 Skypeが創業されたのは2003年で、まだデスクトップアプリケーションが全盛だった時代。初代iPhoneが発表されたのが2007年6月だったことを考えると、Skypeが、そしてMicrosoftが見直しの必要性を感じていたことは容易に理解できる。

(画面写真はSkype公式ブログより)

 Qikを利用するのにSkypeアカウントは必要ない。しかし最初に携帯電話番号をSMSで認証する必要がある。また、Qikは連絡先を利用することにも注意が必要だ。

 ビデオメッセージは録音アイコンをタップするだけで録画できる簡単なインターフェイスだ。送信相手を1人または複数選択し、すぐに送信できる。最長で42秒録画でき、2週間経過すると自分と相手の端末から自動的に消去される。

 メッセージを受信したくない相手はブロックも可能だ。ただしこの機能はAndroidとWindows Phoneでは対応しているが、iPhoneでは対応が「数カ月後」としている。

 また、ビデオメッセージにすぐに返信できない場合に備えて、あらかじめ12種類の5秒ビデオメッセージ「Qik Fliks」を作成しておくことができる。こうしておけば、その中から1つを選んで、すぐに返信が可能だ。このFliks機能はiPhoneとAndroidでは利用できるが、Windows Phoneでの対応は「数カ月後」となっている。

 Qikのバージョン番号は、例えばiPhone版では「1.2.74」など1を越えている。Skypeは2011年にモバイルアプリの「Qik」を買収しているためにそれとの関連を想起するが、これについてはApp Storeの説明文に「Qikは新しいアプリというだけではなく、Skypeが提供する初めてのアプリです。正真正銘の最新アプリです」と記載しており、買収したQikとの関連性はないとの立場を取っている。また、Skypeでは、2014年4月の時点で旧Qikのサービスは終了したとも説明している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)