「Nexus 6」発売日は12月上旬以降、円形時計型端末「LG G Watch R」は今日発売

　グーグル株式会社は12日、報道関係者向けに最新デバイスを紹介するタッチ＆トライイベントを開催。Motorola製スマートフォン「Nexus 6」の発売日を12月上旬以降と発表した。また、LGエレクトロニクス・ジャパンの円形スマートウォッチ「LG G Watch R」は12日より販売を開始した。

6インチディスプレイを搭載した「Nexus 6」

国内で発売・発売予定のAndroid Wear端末

本体の質感が向上した「Nexus 6」

　Nexus 6は、6インチのWQHD（2560×1440ピクセル）ディスプレイを搭載。アルミ製のシャーシをNexusで初めて採用し、バックパネルの塗装を含め、以前のNexusシリーズ製品と比較すると本体の質感が大幅に向上している。本体前面にはステレオスピーカーも備える。また、3220mAhのバッテリーを内蔵しており、15分間の充電で6時間以上の使用が可能な「Turbo Charger」に対応する。

　CPUはQualcomm製Snapdragon 805（2.7GHzクアッドコア）、RAMは3GB。メインカメラには13メガピクセルのソニー製「IMX214」を採用し、F2.0の明るいレンズや光学式手ぶれ補正機能を搭載する。無線機能は、IEEE 802.11ac（2×2 MIMO）の無線LAN、Bluetooth 4.1、NFCに対応する。本体サイズは、82.98×159.26×10.06mm（横×縦×厚さ）、重さは184g。Google Playにて12月上旬以降発売予定で、価格は32GBが7万5170円（税込）、64GBが8万5540円（税込）。

「Nexus 6」のカラーリング「ダークブルー」

「Nexus 6」のカラーリング「クラウドホワイト」

　また、8.9インチQXGA（2048×1536ピクセル）ディスプレイを搭載したHTC製タブレット端末「Nexus 9」も展示されていた。CPUにNVIDIA製の「Tegra K1」を搭載する。オプションとして、折り紙のように折りたたむとスタンドになるカバーも用意する。Wi-FiモデルはGoogle Playにてすでに発売しており、価格は16GBが4万3090円（税込）、32GBが4万9570円（税込）。このほか、LTEモデル（32GB）が6万4960円（税込）で近日発売予定。

8.9インチディスプレイを搭載したHTC製タブレット「Nexus 9」

折りたたむとスタンドになる「Nexus 9 専用カバー」

Nexus 9には磁力で接着する。カバー側にアタッチメントはない

本体カラーは、「インディゴ ブラック」「ルナーホワイト」のほか「サンド」を含む3種類

国内初の円形Android Wear端末「LG G Watch R」

　LG G Watch Rは、1.3インチ（320×320ピクセル）のP-OLEDディスプレイを搭載したAndroid Wear端末。円形のオールステンレスケースが特徴で、竜頭も含めて一般的な時計に近いスタイルとなっている。ベルトの交換も可能。12日にGoogle Playストアにて販売開始しており、価格は3万3900円（税込）。

　CPUはSnapdragon 400（1.2GHzクアッドコア）、RAMは512MB、ストレージは4GB、バッテリーは410mAh。そのほか、ジャイロスコープ／加速度計／コンパスを内包する9軸センサー、気圧センサー、心拍検出、IP67クラスの防水・防塵性能を有する。

12日に販売開始した「LG G Watch R」

円形ディスプレイや竜頭を備え、一般的な時計に近いデザイン

Androidスマートフォンで受信したメッセージをAndroid Wear端末側でも通知。そのまま音声入力で返信可能

本体裏には心拍数を検出する「PPGセンサー」

　また、11月下旬に発売予定のソニー製Android Wear端末「SmartWatch 3」や、同じく11月下旬発売予定のASUS製Android Wear端末「ZenWatch」含め、国内で発売中および発売予定のAndroid Wear端末も一堂に会した。

　SmartWatch 3は、1.6インチ（320×320ピクセル）の半透過型液晶ディスプレイを搭載。バックライト非点灯時でも視認性を確保している。加速センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、光センサーに加え、GPSセンサーを搭載するのが特徴。一方、ZenWatchは、2.5D曲面AMOLEDパネルを搭載しており、本体表面が軽くカーブを描いている。ケースはステンレス製でバンドはイタリアンレザーを使用している。

ソニー製Android Wear端末「SmartWatch 3」

ASUS製Android Wear端末「ASUS ZenWatch」

すでに発売しているLG製「LG G Watch」

こちらもすでに発売しているSAMSUNG製「Gear Live」

個人向け販売も開始した「Chromebook」

　一部モデルで11日より個人向け販売も開始したChromebookも展示されていた。今回、個人向けに販売するのは、デルの「Dell Chromebook 11」（11日発売）、日本エイサーの「Chromebook C720」（13日発売）、ASUS JAPANの「ASUS Chromebook C300MA」と「ASUS Chromebox」（12月中旬発売）。

　Chrome OSは、Googleが開発を主導するLinuxベースのOS。ウェブブラウジングやウェブアプリケーションの利用を想定しており、起動から数秒でインターネットに接続できるのが特徴。基本的にはインターネットへの接続を前提としているが、Googleドキュメントなどはオフラインでも利用でき、ストレージ内に保存しているファイルであればアクセス／編集が可能。

Chromebookの天板には「chrome」のロゴがある

インターネット接続が前提だが、オフラインでも作業可能

　Dell Chromebook 11は、CPUに第4世代Intel Celeron 2955U（1.4GHzデュアルコアプロセッサ）、ストレージはSSD 16GB、最大10時間駆動のバッテリー、ステレオスピーカー（合計4W）、720p対応HDウェブカメラを搭載。無線機能はIEEE 802.11a/b/g/nの無線LANのほか、Bluetooth 4.0に対応する。外部端子は、HDMIポート、USB 3.0ポート×2、SDカードリーダー、ヘッドフォン＆マイクコンボ端子を備える。サイズは294×200×25mm(横×縦×厚さ)、重さは約1.32kg。価格は、RAM 2GB搭載のモデルが3万1980円（送料込・税別）、RAM 4GB搭載のモデルが3万8980円（送料込・税別）。

「Dell Chromebook 11」本体正面

日本語キーボードを搭載

本体に搭載している端子類

　Chromebook C720は、CPUに第4世代Intel Celeron 2955U（1.4GHzデュアルコアプロセッサ）、RAMは4GB、ストレージはSSD 16GB。3セルバッテリーを搭載し、最大8.5時間駆動する。無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANのほか、Bluetooth 4.0に対応する。外部端子は、HDMIポート、USB 3.0ポート×1、USB 2.0ポート×1、SDカードリーダー、ヘッドフォン＆マイクコンボ端子を搭載する。サイズは288×204×19.1mm（横×縦×厚さ）、重さは約1.25kg。想定価格は、3万円前後。

　ASUS Chromebook C300MAは、CPUにIntel Celeron N2830（2.16GHzデュアルコアプロセッサ）、RAMは4GB（英字キーボードモデルは2GB）、ストレージはSSD 32GB（英字キーボードモデルは16GB）。バッテリー駆動時間は10時間となる。無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANのほか、Bluetooth 4.0に対応する。外部端子は、HDMIポート、USB 3.0ポート×1、USB 2.0ポート×1、SDカードリーダー、ヘッドフォン＆マイクコンボ端子を搭載する。サイズは329×230×20.3mm（横×縦×厚さ）、重さは約1.4kg。価格は未定。

日本エイサーの「Chromebook C720」

ASUS JAPANの「ASUS Chromebook C300MA」

英字キーボードモデル

日本語キーボードモデル

　このほか、動画配信サービスのHuluは8日、スティック型HDMIデバイスの「Chromecast」に対応。スマートフォンなどのHuluアプリから、Chromecast経由でテレビなどで動画を再生できるようになった。

HuluがChromecastに対応