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米Amazon、劇場公開映画の制作に進出、年12本を目標に

 米Amazon.com傘下のコンテンツ制作部門であるAmazon Studiosは19日、劇場公開を目的とした映画制作に進出することを発表した。これはAmazonがハリウッドの映画制作会社と同じように映画を制作することを意味する。また、Amazon Studiosは制作と同時に、映画コンテンツの購入も行うとしている。

Amazon Studiosのウェブサイト

 Amazon Studioが制作する映画は、他社が制作する映画よりも早く動画サービスで見られるようになるのも特徴となる。通常の映画が他社動画サービスで公開されるのは劇場公開から39~52週間後だ。しかしAmazon Studios制作映画は、4~8週間後には「Amazon Prime Instant Video」でストリーミングされるとしている。

 Amazon Studioは今年後半に映画制作を開始し、1年に12本の映画を制作することを目標としている。

 映画制作を指揮するのは映画プロデューサーのTed Hope氏。Hope氏は映画制作会社Good Machineを共同で設立し、制作した映画「Eat Drink Man Woman」(邦題は「恋人たちの食卓」)、「Crouching Tiger, Hidden Dragon」(邦題は「グリーン・デスティニー」)ではアカデミー賞候補にノミネートされた。それ以降に携わった映画でも多数のアカデミー賞候補にノミネートされたほか、多数の受賞歴があることでよく知られている。

 なお、Amazon Studioはすでにテレビ番組制作では、制作したコメディー番組がゴールデングローブ賞を受賞するなど、その実績は高く評価されている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)