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東京が本格的な花粉シーズンに突入、WNの観測ロボが基準値超える花粉量を観測=大田区では127個

 株式会社ウェザーニューズは25日、西東日から東日本の広い範囲で“本格花粉シーズン”に突入したと宣言した。東京都や大阪府など関東・近畿の1都1府16県において、23日から24日にかけて基準値を超える花粉飛散量を観測しており、今後も飛散が増える見込みだという。昨年と比べ、東京都で8日、大阪府で9日早い本格シーズン突入。

 ウェザーニューズでは、独自の花粉観測機「ポールンロボ」を全国の家庭や企業、病院など1000カ所に設置して花粉の観測量を計測。ネットワーク経由で収集した観測データをもとに、スマートフォンアプリやウェブサイトで花粉情報を配信している。

「ポールンロボ」は直径15cmの球体で、人の呼吸と同じ量を吸引するように設定されており、実際に人間が空気中で吸い込む花粉量を計測できるという。花粉の飛散量によって、ロボの目の色が白(1日あたり0~29個)から青、黄、赤、そして紫(同300個以上)へと5段階に変化する仕組み。花粉の飛散量だけでなく、気温、湿度、気圧、空気中のダストも観測。今年は、春先に多い黄砂や火山灰などの浮遊粒子のモニタリングを強化するほか、昨年に引き続きPM2.5も試験的に観測する予定

 ウェザーニューズによると、東京都内で24日、大阪府内で23日に、本格飛散開始の基準である1日あたり30個を超える花粉をポールンロボで検知した。例えば東京都では大田区で127個、港区で77個など、大阪府では高槻市で94個、堺市で77個などとなっている。

 このほか東北南部や北陸についても、各県に設置したポールンロボのうち3割以上において、花粉飛散開始の基準となる10個以上を観測した日が2日以上あったことから、飛散開始を宣言。花粉に敏感な人に症状が出始める“花粉飛散シーズン”に突入したとしている。

 ウェザーニューズでは今年の傾向として、東京都で昨年比295%・平年比115%、大阪府で昨年比140%・平年比105%の飛散量を予測している。花粉シーズン終了は、東京都、大阪府ともに5月上旬の見込み。

(永沢 茂)