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Google、東日本大震災被災地のストリートビュー画像を追加、「東北の今」を伝える特設サイトを公開

 Googleは11日、東日本大震災から4年を迎えたことを受け、新たに撮影した被災地のストリートビュー画像を公開した。

今泉地区から見える陸前高田市街地(提供:Google)

 新たに公開した画像は、岩手県内11地区の様子を収めたストリートビューと、「海からのストリートビュー」の岩手県田老エリアおよび宮城県石巻エリア、福島県で避難指示区域内に位置する24の施設内のパノラマ画像。

 岩手県内のストリートビュー画像は、徒歩による撮影機材を無償で貸し出す「トレッカーパートナープログラム」に参加したUR都市機構が、復興事業の現場12カ所を撮影したもの。今泉地区から見た陸前高田市街地の様子や、土砂を運ぶベルトコンベアの上からの景色などを見ることができる。

ベルトコンベア上からの景色(提供:Google)
撮影風景(提供:UR都市機構)

 さらに、360度のパノラマ画像機能「フォトスフィア」を使用して、釜石市鵜住居地区や陸前高田市高田地区など3地区の変化を毎月パノラマ画像に記録しており、UR都市機構が取り組む全12地区の記録パノラマ画像を今後順次公開していく。これらの画像は、すべて「未来へのキオク」サイトで閲覧できる。

釜石市鵜住居駅のパノラマ画像。2014年11月(提供:UR都市機構)
釜石市鵜住居駅のパノラマ画像。2015年2月(提供:UR都市機構)

 2014年夏から撮影を開始した「海からのストリートビュー」には、岩手県田老エリアと宮城県石巻エリアを撮影した画像を追加。震災後4カ月で競りが再開された石巻漁港の姿などを見ることができる。

 さらに、現在も避難指示区域に指定されている福島県内葛尾村、双葉町、大熊町、富岡町の4町村の依頼により、同地域内の小学校や幼稚園、図書館やスポーツセンターなど24施設内をインドアビューで撮影。「未来へのキオク」サイトで公開した。

復旧工事が終了した石巻漁港(提供:Google)
大熊町立熊町小学校(提供:Google)

 11日には、「東北の今」を伝える特設サイトも公開。今回追加した画像もすべて特設サイトからアクセスできる。

特設サイト

(三柳 英樹)