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4K向け地図、新宿駅西口広場にお目見え、スマホライクな操作で70インチ画面にも表示

 インクリメントP株式会社は9日、4K向けに最適化したデジタル地図と地図ビューアーを開発したと発表した。新宿駅西口広場にある大型デジタルサイネージで提供が開始された。

 このデジタルサイネージは、公益財団法人東京都道路整備保全公社が新宿駅西口広場の案内板のリニューアルに伴い設置したもの。9日に除幕式が行われた。シャープ製の60インチディスプレイを12面(横4列×縦3段)使った約227インチのマルチビジョンで、行政情報や公共交通情報、災害発生時における避難場所などの情報を表示する。

 さらにマルチビジョンの左右に別途、地図用のサイネージを設置。タッチ対応の32インチ画面で操作して地図を検索・表示したり、拡大・縮小・回転できるほか、その画面を隣にある70インチ画面に大きく表示することもできる。

中央が約227インチのマルチビジョン。その左右に地図用の70インチ画面およびタッチ操作用の32インチ画面がある。操作用画面は、車いすの人や子供でも操作できるよう低い位置に設置している

 4K向け地図は、広域地図でも建物の形が細かく描かれるほか、緑地や水系はリッチなテクスチャーで表現したという。ランドマークとなる建物の一部については3D風の表示も取り入れている。さらに、輝度が高いサイネージ画面に合わせ、MapFanの他の製品と比べると明度が抑えられた茶色っぽい色合いとなっている。

 地図データは、新宿を中心に東西30km・南北15kmほどのエリアをオフラインで格納。また、主に観光者向けとなる「ホテル」「ホール・劇場」「家電・商店」「百貨店」「公共施設」など11ジャンルについて、新宿駅西口を中心としたスポットの情報を収録。行きたいスポットを検索し、広場からの方向などを表示して、最寄りの地下道出口の番号などを確認できるようになっている。なお、UIおよび地図上の表記は、日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語に切り替えることが可能だ。

(永沢 茂)