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中国におけるコンピューターウイルス感染率が再び上昇傾向、2014年調査で63.7%、携帯端末では31.5%

 ESETのセキュリティ製品を国内販売するキヤノンITソリューションズ株式会社が、中国のセキュリティ事情についての調査結果を同社サイトで紹介している。一時期は減少傾向にあったコンピューターウイルスの感染率が再び上昇に転じており、2014年は6割を超えた。また、携帯端末のウイルス感染率は3割だった。

 これは、中国の国家コンピューターウイルス緊急対策センターが2月に実施したオンライン全国アンケート調査によるもの。6月に開かれた「2015中国アンチウイルス大会および第14回全国コンピューターウイルスと携帯端末ウイルス感染状況調査発表会」において報告された調査結果の概要を中国のESETアジアがまとめ、今回、日本向けにキヤノンITソリューションズが伝えた。

 まず、2014年におけるネットワークセキュリティ事件の発生比率は調査対象者の88.7%で、2013年から37.5ポイントも増加した。

 次に、コンピューターウイルスの感染率は63.7%で、2013年の54.9%から8.8ポイント増加。91.5%でピークだった2007年を過ぎた後は減少傾向にあり、2012年には45.1%にまで低下していたが、ここ2年間は再び増加している。

 携帯端末のウイルス感染率は31.5%。ピークだった2011年の67.43%に比べれば低いものの、一気に低下した2012年の27.49%、2013年の26.30%からは増加している。

(永沢 茂)