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ウェブサービスのトリガーになる鍵穴デバイス「Hackey」、Cerevoが販売開始
(2015/10/28 20:00)
株式会社Cerevoは28日、ウェブサービスのトリガーや通知デバイスとして使える鍵型スイッチ「Hackey」を発売した。同社直販サイト「Cerevo official store」にて同日より販売開始した。価格は9980円(税別)。
また、indiegogoにてプロモーショナルプレオーダーを開始。256個限定で59ドルで販売する。日本からの注文は送料無料。
Hackeyは、Wi-Fiモジュールを内蔵したスイッチデバイス。本体のみでインターネットに接続でき、HTTPリクエストの受け取りが可能なウェブサービスのトリガーとして利用可能。オンとオフの2種類の信号のみ送信可能とシンプルで、非エンジニアのユーザーでも簡単にウェブサービスと連携できるよう配慮されている。また、本体にカラーLEDを内蔵し、5色の色を使い分けてウェブサービスの通知・更新・変化などを表示する。
Hackeyの初期設定はPCからWi-Fiでダイレクト接続で行い、接続するアクセスポイントなどを登録する。スイッチが押された時の動作(連携するウェブサービスの指定)や通知(LEDのカラーなど)の設定については、ウェブ上の「Dashboard」で行う。指定できるチャンネルは、オンとオフの2種類で、デバイスレスでのテストもDashboard上で実行可能。
Hackeyの鍵パターンは100種類で、そのうち1種類の鍵を2個同梱する。より強固な鍵穴のカスタムなどは都度相談としている。鍵穴のスイッチ部分は16mmのパネルマウントを採用しており、押しボタンスイッチなどに変更できる。電源はmicroUSBポート経由で供給し、ACアダプターのほかモバイルバッテリーでも利用可能。
また、ウェブサービス同士を連携させるハブサービス「IFTTT」や「Zapier」と連携することで、「鍵をひねってTwitterにメッセージを送る」「天気予報の結果をLEDで表示する」といったカスタマイズが可能。今後、各サービスのAPIの公開次第でによっては、「タクシーアプリと連携して、ボタンを押すと指定位置に配車してくれる」といったことや、「ボタンを押すと特定の商品の注文が完了する」といった「Amazon Dash」のような使い方も考えられる。
そのほか、ヤフーのIoTプラットフォーム「myThings」にも対応予定。myThingsは、ウェブサービスの窓口になる「チャンネル」を組み合わせることで、複数のウェブサービスと連携できるスマートフォンアプリ。各種ウェブサービスに対応したチャンネルのほか、Arduinoなど自作デバイスも組み合わせられる「IDCFチャンネル」も用意する。年内にはHackey専用のチャンネルを設ける予定だ。
Hackey自体は、ウェブサービスに対して1つの信号しか送信できないが、IFTTTやmyThingsを使うことで、複数のウェブサービスに同時に信号を出すことができる。