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鍵を回すという物理操作をIFTTTのトリガーにできる鍵穴デバイス「Hackey」、Cerevoが開発

 株式会社Cerevoは16日、鍵穴に挿した鍵を回すという物理操作をウェブサービスのトリガーにできるスイッチデバイス「Hackey(ハッキー)」を開発したと発表した。今年夏ごろの発売を予定しており、予定価格は90ドル前後。

 直径56mm、高さ51mmのデバイスで、頭頂部に鍵を差し込めるシリンダーを内蔵。鍵を差し込み回すことでスイッチとして動作する。IEEE 802.11b/g/n対応の無線LANに対応。電源はmicroUSB端子を利用する。

「Hackey(ハッキー)」

 さまざまなウェブサービスを連携操作できる「IFTTT」に対応しており、Hackeyの動作をIFTTTの「レシピ」に組み込むことで、鍵操作をトリガーにして設定したウェブサービスを動作できる。

 また、開発者向けにHackeyの制御用APIを公開。IFTTT以外にも、Hackeyに対応するサービスやデバイスを開発できる。ウェブからの情報を受け取ることもでき、IFTTTで設定したレシピによって本体のLEDを制御可能。

 鍵ユニット部分は着脱可能となっており、市販の直径16mmパネルマウント型スイッチと互換性があるため、鍵ユニットを外して押しボタンを装着したり、3Dプリンターでオリジナルボタンを作るといった物理的なカスタマイズが可能。

Wi-Fiでネットワークに接続可能。鍵を回すと連携したウェブサービスが動作する
鍵部分は、押しボタンなどほかの形態のスイッチと交換可能

 Cerevoでは利用例として、帰宅した子供が鍵を回すことで会社にいる親に帰宅を伝えるといった安否報告のほか、スマート電球と連携し、寝室の照明が点いている場合はHackeyのLEDが点灯し、鍵を回すと電球をオフにするとともに、HackeyのLEDも消灯するという消し忘れ防止などに利用できるとしている。

(山川 晶之)