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ファーストサーバ、無料SSL証明書「Let's Encrypt」の取り扱いを開始

 ファーストサーバ株式会社は24日、米国の非営利団体ISRG(Internet Security Research Group)が運営する無料のSSLサーバー証明書「Let's Encrypt」を、同社のレンタルサーバー「Zenlogicホスティング」で取り扱いを開始した。

 Let's Encryptは、HTTPのTLS/SSLによる暗号化(HTTPS)を推進するため、ドメイン名の所有者に対して無料でサーバー証明書を発行する取り組み。

 ファーストサーバでは、安全なインターネット利用には通信の暗号化は欠かせないものになってきており、大手検索エンジン会社によるHTTPS化の推奨など、インターネット業界の動きは常時SSL化へと急速に進んでいると説明。一方で、SSLサーバー証明書の普及率は低く、ビジネス利用が大半のファーストサーバのレンタルサーバー利用者でも、導入率は11%程度だという。

 こうしたことから、ファーストサーバではZenlogicホスティングでのLet's Encryptの提供を開始。料金は無料で、ファーストサーバが証明書の取得および設置の代行、更新を行うため、申し込みを行うだけで利用が可能となる。

 Let's Encryptは、ドメイン名の使用権限を確認し発行する「ドメイン認証(DV)」タイプの無料の証明書となる。ファーストサーバでは、既に提供している「組織認証(OV)」「拡張認証(EV)」タイプを含め、顧客のニーズと予算に合わせて提供することで、業界に先駆けてすべてのウェブサイトのSSL化を目指すとしている。

(三柳 英樹)