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災害ツイートから有用な情報を抽出する「DISAANA」、日本語の全ツイートが分析対象に、1カ月の期間限定で

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は25日、対災害SNS情報分析システム「DISAANA(ディサーナ)」の分析対象をすべての日本語ツイートに拡大したと発表した。熊本地震を受けた緊急対応として1カ月の期間限定。

 DISAANAは、災害関連情報を分析・検索できるツールとして試験運用しているもの。これまでは日本語ツイートのうち10%のみが分析対象となっていたが、「すべての日本語ツイートを対象としてほしい」という利用者の要望に応え、Twitter社およびNTTデータの協力により、すべての日本語ツイートを分析・検索できるようにした。

 同システムでは、災害関連情報に対して、平易な質問を入力するだけで回答を得ることができる。例えば、「どこでノロウイルスが発生していますか?」といった質問を入力すると、表現の違いを考慮して回答候補を抽出し、地図上に表示する。また、特定エリアのトラブル・問題を自動的に検出することも可能だ。

 時間経過とともに変化する被災地のニーズや、今現在発生しているトラブルをリアルタイムに知ることができるとしている。

(磯谷 智仁)