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自動走行システム実現へ高精度3Dマップ整備、ゼンリンや国内自動車メーカーなど15社が新会社設立

 国内の地図会社や自動車メーカーなど15社が「ダイナミックマップ基盤企画株式会社」を6月に設立し、自動走行・安全運転支援システムのための高精度3次元デジタル地図などの整備・実証・運用に向けた検討を行うことで合意した。

 資本金は3億円。三菱電機株式会社、株式会社ゼンリン、株式会社パスコ、アイサンテクノロジー株式会社、インクリメントP株式会社、株式会社トヨタマップマスター、いすゞ自動車株式会社、スズキ株式会社、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、日野自動車株式会社、富士重工業株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社、三菱自動車工業株式会社が出資する。

 工事・事故規制情報や信号情報、周辺車両などの動的な情報も組み込んだ高精度3次元デジタル地図のうち、共通基盤部分である「ダイナミックマップ協調領域」については、三菱電機、ゼンリン、パスコ、アイサンテクノロジー、インクリメントP、トヨタマップマスターの6社がこれまで内閣府の委託事業の1つとして仕様などを検討してきたという。

 新たに設立する企画会社では同事業の成果を踏まえ、全国の自動車専用道路および一般道での実運用に向け、ダイナミックマップ協調領域のデータ仕様およびデータ構築手法の標準化、メンテナンス手法などの実証・決定、公的機関との調整および国際連携の推進などに、自動車メーカーと一体となって取り組む。

 さらに2017年度中をめどに事業会社化し、国内のダイナミックマップ協調領域の整備を順次進めていくことを目指すとしている。

(永沢 茂)