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セイコーソリューションズ、ISDN端末をIP網に移行する変換アダプターにU点接続の新機種「CA-7120」を追加

 セイコーソリューションズ株式会社は、ISDNを利用する端末をIP網に移行するためのISDN変換アダプター「CA-7100シリーズ」として、U点接続に対応した新機種「CA-7120」を開発し、7月から販売する。これに先立ち、6月には「CA-7100シリーズ」共通でソフトウェアの機能強化を行う。

CA-7120

 金融・決済サービスや遠隔監視サービスなどでは、現在でもISDNのパケット通信サービスや回線交換サービスが数多く利用されている。一方、NTTでは2020年からISDNサービスの提供を徐々に廃止していく方針を発表している。

 CA-7100シリーズは、ISDNを利用する機器はそのままで、ISDNを利用した通信をIP網に置き換えることができる製品。通信の両端に設置することで、既存のISDN機器の設定を変えることなく、ISDNからIP網への移行を可能にする。

 従来製品の「CA-7110」「CA-7150」はISDNのS/T点接続に対応していたが、新たに発売するCA-7120はISDNのU点接続に対応し、ISDN回線が機器に直接接続されている場合に利用できる。

 また、CA-7100シリーズ共通で、ISDN端末からのPPPダイヤルアップをCA-7100シリーズで終端し、IPデータのみをスルーする機能を追加リリースする。これにより、ISDNのダイヤルアップを利用したシステムをLAN接続へ移行することが可能となり、ISDNサービスからIP網へスムーズに移行させられる。

 セイコーソリューションでは、CA-7120をはじめとするCA-7100シリーズを、6月8日~10日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2016」のブースで展示する。

(三柳 英樹)