特別企画
LINEをどんなふうに使っているか、高校生に書いてもらいました
「LINEを使うのは返事や反応が欲しい時」
(2013/9/9 06:00)
現代の高校生は、どのようにスマートフォンやサービスを使っているのだろうか? 長らくそんな疑問を持ち続けていたが、ようやく生の声に触れる機会を得ることができた。
都内某私立高校にて開催された「キャリア」について学ぶの授業の教壇で、「フリーライター」について語る機会を得た際、思い切って「君たちの“普段”について原稿を書いてみないか?」と問いかけたところ、何名かの有志が名乗りを挙げてくれた。
夏休みの貴重な時間を費やして仕上げられた原稿は、大人の常識とは違う考え方をベースにしたもので、「なるほど」と感心させられる点が多々あるものであった。
当初は、読める形まで原稿に手を入れるつもりであったが、それはやめることにした。せっかくの高校生らしい雰囲気が失われてしまうような気がしたからだ。
彼ら、彼女らの普段の生活が、スマートフォンという手のひらの中で、どのように展開されているのか、その一端を感じて欲しい。(清水理史)
LINE。ボクがそれを使うときは返事や反応が欲しい時 (茨木晃平)
スマホや、ガラケーの人でさえほとんどの人がこのアプリをいれているでしょう。
無料でトークや電話ができて誰でも使いやすいのでとても便利だと思います。
学生のほとんどの人が知っている、または使っている有名なアプリです。
では普段LINEを使って何を話しているのか?
ほとんどの大人の方はせいぜい部活や学校の連絡ぐらいだと思っているでしょう。
ですが実際はそれらより、日常的な会話など、日々のコミュニケーションを取るのに使っていることが多いのです。
日常的な会話といっても色々あります。
どんなことを話してると思いますか?
僕ら学生は学校での会話、テレビやゲームの話、趣味の話など普通なら直接話しているであろうことをそのままLINEで話しているのです。
学生のコミニケーションの一つとしてLINEがあるといえるほどに、ほとんどの会話をLINEで済ましてしまいます。
遊びの約束をする時なんかもほとんどがLINEですね。
そうなるとガラケーの人は自然と連絡がいかなかったりと色々とかわいそうです。
大人数のグループなどの場合は、ただのつぶやきを話して反応を待ったりする人もいます。
ある種のTwitterみたいですね。
「ならTwitter使えばいいじゃん!」
と思いますが、実はTwitterとLINEは全然違う使い方をしている人が多いのです。
どんな使い方か?
Twitterは基本的には自分の思ったこと、感じたこと、出来事などを勝手気儘につぶやきます。
僕は一言ブログだと思ってます。
LINEは内容はTwitterと似ていますが大きく違うところがあります。
それは、LINEで言う時はほとんどと言っていいほど返事や反応が欲しい時だと思っています。
さらに言うと、その返事は知人や仲のいい人からの返事です。
皆さんご存知の通り、LINEには
『既読機能』
というものがあります。
その名の通り、相手が既読したら既読マークがつくといったものです。
学生はこの既読機能をとても上手に使っていると思います。
TwitterとLINEの違いはここにもありますね。
例を出してみるとわかりやすいかもしれませんね。
夜中に急に目が覚めてしまったりなかなか寝付けなかったりすることがありませんか?
そんなときTwitterにつぶやくのとLINEにつぶやくのではどちらの方が確実に返事を得られるのか、
そう考えた時に、僕は断然LINEだと思います。
さらにグループの場合は、返事がなくとも既読がついていれば既読の数のだけ人が起きているのだなとわかりますね。
このように、LINEでは返事が欲しい時。
Twitterではちょっとした暇つぶしやブログなどとして分けて使っている人が多いです。
さて、では少し話を戻してLINEの会話について話してみます。
学生のLINEの会話のほとんどが一度に何通もメッセージを送っています。
「僕は」
「眠い」
「から」
「寝る」
というように、一つにすればいいだろ! と思うほど分けて送ります。
また、その他にも、
「www」や、「笑」、顔文字などを使って文を装飾しています。
なぜ装飾するのか?
それはおそらく少しでも会話に色を持たせて話をはずませようとしているからや、自分の感情を伝えようとしているからです。
「雨が降ってる。」
よりも
「雨が降ってるwww」
の方が雨に対して自分が面白いと思っていると伝わりますね。
さらに、
「雨が降っている泣」
だとそれだけで雨が降っていて悲しいと伝わりますね。
また、LINEにあるスタンプというもの。
これは文字で返事をするのがめんどくさい時に使うという人もいれば、自分の表情を伝える時に使う、という人もいるようです。
ほとんどの人はキャンペーンなどの無料スタンプを使って自分の表情や動作を表していますが、どうしても欲しかったり、一目惚れしてしまったスタンプを買っている人もいます。
値段はほとんどが170円とジュース1本分ぐらいなので手軽に買えますね。
さて、ここでみなさんにお聞きしたいのですが、僕ら学生はこれまでなにを使ってこのようなチャット形式の会話をしていたでしょうか?
ゲームのチャットや電話などもありますが、やはり一番はメールです。
僕はメールもとても便利でいいと思ってます。
ではなぜ学生はメールからLINEへと移行してしまったのでしょう?
その理由はいくつかありますが、
使いやすさは大きな要因です。
アプリをインストールし、友達を検索するだけですぐに使えます。
さらに無料でスタンプなどをインストール。もうバッチリですね。
表示も見やすく、説明を見れば使いこなせます。
ですが、やはり一番の利点はスピードだと思います。
数回メールで数回つぶやき合うと、とても時間がかかってしまいます。
ですがそれがもしLINEなら一瞬です。
画像や動画、音声メッセージもそうですね。
あっという間に送れてしまいます。
と、ここまではLINEのメリットを述べてきましたが、さすがのLINEでも多少のデメリットはあります。
時々反応が遅くなり、ホーム画面にもどってしまったり、スタンプなんかは送信ボタンを押さずに送れてしまうのがいいとこでも悪いとこでもあります。
ですが僕はメール代わりに使うとしたら十分過ぎるぐらいだと思います。
こんな風にして学生は日々のコミニケーションで伝えるはずの感情や態度、表情すらもLINEをうまく使って伝えています。
まさに名前の通り、学生たちをつなぐLINEとして、僕らの生活の中で大きな役割を果たしています。
僕もこのアプリを使っています。
とても便利なので重宝していますが、その便利だったり相手の顔が見えないといったことが原因で何かのトラブルが起きてしまうのは悲しいことです。
確かに便利ですが、直接話すからこそわかることや感じることもあると思うので、LINEやメールがもしなくても平気なぐらい、日々のコミュニケーションを大事にしたいですね。
僕自身もLINEやメールがないと困るぐらい依存しているかもしれませんが、適度に安全に使いましょう。