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セキュリティ対策にも業務の効率化にも効果アリ ビジネスに7つのメリットをプラスするASUS製無線LANルーター

 「業務の効率化に無線LANルーター?」。不思議に感じるかもしれませんが、ビジネスにも効くさまざま機能を搭載したASUS製の無線LANルーターなら、オフィスの無線化にプラスして、業務の効率化やセキュリティ対策を実現することも可能です。ビジネスの現場にRT-ACシリーズを導入するメリットを見てみましょう。

ASUSが提案するビジネス無線LANルーター

 回線障害に強い環境を構築したい、社内の情報共有を手軽に実現したい、セキュリティ対策を充実させたい……。

 中小規模の企業の中には、こんなビジネス上の悩みを抱えているところも少なくないことでしょう。

 もちろん、回線の冗長化やVPN機能を備えた高価なルーターを導入したり、大容量で高性能なNASを使用したり、社内のすべてのパソコンやスマートフォンにセキュリティ対策ソフトを導入したりすれば、前述したような悩みを解決することは可能です。

 しかし、専任の担当者がいなかったり、投資できるコストに限りがある中小の環境では、やるべきことは理解していても、その時間やコストを工面することは、想像以上に敷居が高いと言えます。

 そんな中、ある製品が注目を集めています。ASUSの無線LANルーター「RT-ACシリーズ」です。最大1734Mbps対応のハイエンド製品「RT-AC87U」、最大1300Mbps対応のミドルレンジ製品「RT-AC68U」など、すでにコンシューマー向けの無線LANルーターとして、そのパフォーマンスの高さと豊富な機能が高く評価されている製品ですが、最近、その豊富な機能をビジネスシーンにも活用する例が見られるようになってきました。

 詳しくは後述しますが、確かに、2本の回線を使うデュアルWANや、外出先からRT-ACシリーズに接続したストレージやLAN内のパソコンにアクセスできるCloud DiskやSmart Access、セキュリティ上の問題を自動診断したり、悪質なWebサイトへのアクセスをブロックしたりするAiProtectionなど、ASUS製無線ルーターならではの機能は、企業で使うことでこそ生きてくるものと言えます。

 具体的に、どのようなシーンで、ASUS製無線LANルーターの機能を活用することができるのか、その例を7つ見ていくことにしましょう。

ASUSのIEEE802.11ac対応無線LANルーター「RT-AC68U」。最大1300Mbpsの通信に加えて、ファイル共有やリモートアクセス、セキュリティ対策など、豊富な機能を備えている

ビジネスに+ その1:速く遠くまで届く無線LAN

 オフィスの隅々まで無線LANの電波が届くことは、企業にとってはとても重要なことです。レイアウトによって特定の部署のパソコンやスマートフォンが無線LANでつながらなかったり、速度が遅くなったりするようなことがあれば、業務に支障が発生しかねません。

 しかし、ASUSの無線LANルーターであれば、そんな心配はいりません。RT-AC68Uで最大1300Mbps、RT-AC87Uでは最大1734MbpsのIEEE 802.11acに対応しており、高速な無線LANを利用することができます。最近では、パソコンに内蔵されている無線LANやスマートフォンの無線LANもIEEE 802.11acに対応するようになってきたため、気軽に高速な無線LAN環境を利用できるようになってきました。

 特定の端末に電波を集中させることで長距離でも高い速度を実現できるビームフォーミングなどの機能も搭載しているため、広い範囲で高速な通信ができるのも特徴です。このほか、高性能なCPUを搭載しているおかげで、複数端末からの接続を快適に処理することもできます。

 基本中の基本の機能と言えますが、無線LANが速い、ということは、それだけでビジネスに大きなメリットとなるのです。

表1:IEEE802.11ac速度(iPerf)
  1F2F3F
親機子機DownUPDownUpDownUp
RT-AC68URT-AC68U(1300Mbps)767541505342387278
MacBook Air 11(867Mbps)622575427364268152
  • ※サーバー:Intel NUC DC3217IYE
  • ※サーバー側:iperf -s、クライアント側:iperf -c [IP] -t10 -i1 -P3

ビジネスに+ その2:回線ダウンでも業務を止めない

 会計サービスを利用したり、銀行のオンラインバンキングを利用したりと、今やクラウド環境はビジネスシーンになくてはならないものとなっています。

 しかし、そんなクラウドサービスの命綱とも言えるのが、インターネットに接続するための回線環境です。もしも、回線や契約しているプロバイダーのトラブルで、インターネットに接続できなくなったとしたら……。その瞬間に業務全体がストップしてしまうことにもなりかねません。

 ASUSの無線LANルーターには、このような回線トラブルに備えるための冗長化機能が搭載されています。具体的には、2本のWAN回線を利用することで、万が一、片方に障害が発生しても、もう片方でインターネットに接続することが可能です。

 最近では、携帯電話とのセット契約で光ファイバーを割安で導入することも可能なったうえ、データ通信用のモバイル通信サービスも割安で契約できるようになりました。

 ASUSの無線LANルーターでは、WANポートとLAN1ポートの両方に回線を接続したり、WANポートに加えUSBポートにモバイル通信サービス用のアダプタを接続して、負荷を分散させたり、回線トラブルの際にもう一方の回線に切り替えて通信することができます。

 万が一の場合でも、業務をストップせずに済むのはビジネスでは大きなメリットと言えるでしょう。

WAN+LAN1、もしくはWAN+USBアダプタで回線を冗長化できる

ビジネスに+ その3:情報共有を安く手軽に

 中小の環境では、ほかの人にデータを渡すのにUSBメモリを利用したり、社内で共有したいデータがあるときにメールで送信したりしていませんか?

 紛失の恐れがあるUSBを使ったり、社内での情報共有にわざわざメールを使うのは、セキュリティ上問題があるうえ、そもそも効率的でもありません。

 このような場合、NASを導入するのが一般的ですが、あまり頻繁にデータをやり取りすることがない場合、導入費用と導入後の運用管理の手間に見合わない可能性があります。

 そこで利用したいのがASUSの無線LANルーターです。本体のUSBポートに市販のUSBハードディスクやUSBメモリを装着しておけば、NASと同じように、ネットワーク上のパソコンでデータを共有することができます。

 通常、無線LANルーターのファイル共有機能は簡易的なものが多い中、ASUSの無線LANルーターでは、ユーザーを追加し、ユーザーごとにアクセスできる共有フォルダを制限できるため、社内でも特定の部署や役職の人しかアクセスできないデータを共有することもできます。

 USB 3.0に対応しているうえ、高性能なCPUを搭載しているため、ストレージへのアクセス速度も高速で、低価格なNASに引けをとらない性能を発揮させることもできます。設定も簡単なので、専任の管理者がいない中小の環境でも、情報共有を手軽に、しかも安く実現できることでしょう。

USBメモリやUSBハードディスクをLANで簡単に共有できる

ビジネスに+ その4:外回りの多い職場での情報共有に

 外出先からでも社員が社内のデータにアクセスできるようにしておくことは、外回りの営業職や現場で働く社員が多い環境では、とても重要なことでしょう。

 このような外出先から社内のデータにアクセスできるようにすることをリモートアクセスと呼びますが、ASUSのルーターでは、このリモートアクセス環境を手軽に構築できるだけでなく、異なる2種類のしくみを使い分けることまでできます。

 1つは「AiCloud 2.0」と呼ばれる機能です。ASUSルーターの設定画面から機能を有効にするためのボタンをクリックするだけで、USBポートに接続したストレージに外出先からアクセスできるようになります。

 ブラウザを利用してアクセスできるだけでなく、スマートフォン用のアプリを利用してアクセスすることもできるので、パソコンを普段持ち歩かない社員にも使ってもらうことができます。

 また、SmartAccessと呼ばれる機能によって、社内のネットワークに接続されているパソコンやNASにも、同じ画面からアクセスすることができます。とにかく手軽にリモートアクセス環境を構築したいときは、このAiCloud 2.0を使うと便利です。

外出先から無線LANルーターのストレージやLAN内のPCにアクセスできる

 もう1つの方法は、VPN(Virtual Private Network)によるリモートアクセス環境です。外出先からアクセスするときの通信を暗号化することによって、インターネット上での盗聴などを防ぎ、安全にデータをやり取りできます。

 VPNサーバー機能は、かつては企業向けの高価なルーター向けの機能でしたが、ASUSの無線LANルーターにも搭載されており、簡単な設定で利用できます。

 海外からのアクセスや自宅勤務などに活用することもできるので、事業の規模を拡大したり、柔軟な勤務体系を導入する際にも役立つでしょう。

VPNサーバーとしても構成できる

ビジネスに+ その5:3つの対策でセキュリティをワンランク強化

 中小企業で、経営者やIT担当者の頭を最も悩ませている問題は、やはりセキュリティでしょう。社会的に大きな問題になるケースも増えているうえ、取引先などからもセキュリティ対策を求められることがあり、具体的な対策が求められるようになってきました。

 もちろん、パソコンやスマートフォンにセキュリティ対策を導入することも欠かせませんが、さらにASUSの無線LANルーターを導入することで、社内のネットワークのセキュリティレベルをまるごとワンランク上げることができます。

 ASUSの無線LANルーターには、「AiProtection」と呼ばれるセキュリティ機能が搭載されており、以下の3つの対策ができるようになっています。

 ・ルーターのセキュリティスキャン
   無線LANルーターの設定を自動的に診断し、設定ミスなどによるセキュリティ上の問題を事前に防ぐことができる

 ・悪質サイトブロック
   銀行を装った詐欺目的のフィッシングサイトやウイルスをばらまく悪質なサイトへのアクセスをルーターが自動的にブロックしてくれる

 ・感染デバイス検出/ブロック
   ウイルスなどに感染したパソコンへの外部からの不正アクセスを防止したり、管理者にメールで通知できる

 タブレットやスマートフォンが普及し、社内にはパソコンだけでなく、さまざまな機器がつながるようになりました。このような環境の安全性を維持するのは、とても難しく、手間がかかるものですが、ASUSの無線LANルーターであればボタンをクリックして機能を有効にするだけ、しかも無料で、ワンランク上のセキュリティ環境を手軽に手に入れることができるわけです。

 また、ASUSの無線LANルーターには、家庭で子供が悪質なサイトにアクセスすることを防いだり、インターネットにアクセスできる時間を制限できる「ペアレンタルコントロール」機能が搭載されていますが、この機能を企業に応用することもできます。

 社員が掲示板など生産性を妨げるサイトにアクセスすることを禁止したり、業務時間以外にインターネットに接続できないように利用時間を制限すれば、業務の効率化とセキュリティを同時に実現できるでしょう。

ネットワーク保護機能で悪質なサイトへのアクセスやウイルスに感染したデバイスへの不正アクセスなどを禁止できる
悪質サイトにアクセスしようとすると、無線LANルーターが自動的に遮断してくれる

ビジネスに+ その6:IP電話やテレビ会議の通信を邪魔しない

 最近では、遠隔地の拠点との打ち合わせにIP電話やテレビ会議を利用する機会も増えてきました。海外に取引先や支店があるような企業では、もはや欠かせない機能と言ってもいいでしょう。

 しかし、社内にパソコンやスマートフォンが増え、LANでやり取りするデータやクラウドサービスの利用が増えてくると、こういったIP電話やテレビ会議などの通信が途切れたり、品質が低下して、うまく使えなくなる場合があります。

 そんなときでもASUSの無線LANルーターがあれば安心です。QoS(Quality of Service)と呼ばれる機能が搭載されており、特定の端末や特定のアプリの通信を優先的に処理させることができます。

 QoSは、難しい設定が必要になることがありますが、ASUSの無線LANルーターでは「適応型QoS」と呼ばれる機能が搭載されており、無線LANルーターが自動的に通信を判断して、必要なサービスに優先的に帯域を割り当てることが可能となっています。

 「ビデオ/音楽ストリーミング」や「VoIP/インスタントメッセンジャー」などには、標準で比較的高い優先順位が設定されているので、ビジネスに欠かせない通信の品質をきちんと確保できるでしょう。

QoSの機能が搭載されており、VoIP/インスタントメッセンジャーなど、音声通話やビデオ通話用の通信を優先して処理できる

ビジネスに+ その7:わかりづらいネットワークを見える化

 ASUSの無線LANルーターがビジネスシーンにもたらす最後のメリットは、ネットワークの見える化ができることです。

 ネットワーク、特に無線LANは目に見えない環境ため、果たしてどれくらいの機器が接続され、どのように使われているかを判断することが困難です。

 しかし、ASUSの無線LANルーターには、このような普段は見えないネットワークをきちんと表示してくれる機能が搭載されています。

 例えば、設定画面で「ネットワークマップ」を開くと、インターネットに接続されているかどうか、接続されている場合のIPアドレスは何か、無線LANにはどのようなセキュリティレベルが設定されていて、何台のクライアント(端末)が接続されているのかが表示されます。

 クライアントボタンをクリックすれば、それぞれの端末の名前や設定されているIPアドレスを表示することも可能です。

 最近では、社員が自分のスマートフォンやタブレットを社内に持ち込む「BYOD」という環境が話題になっていますが、IT担当者の知らないうちに、社員が勝手に端末を接続しているかどうかをチェックすることもできます。

 また、その6で紹介したQoSの画面を利用すると、ネットワークに接続されている端末が、どのような通信で、どれくらい帯域を利用しているかをグラフで表示することができます。社内のパソコンからのWebページへのアクセス履歴を参照することもできるので、業務に関係ないサイトへのアクセスをチェックすることもできます。

 ブラックボックスになりがちな中小のネットワークをきちんと把握できる状態にして、適切に管理できるのもASUSの無線LANルーターならではのメリットでしょう。

ネットワークマップで、現在の接続状況に加え、接続されているクライアントも参照できる
どの端末がどのような通信をどれくらいしているのかもひと目でわかる

ビジネスシーンでASUS無線LANルーターの機能をフル活用しよう

 以上、中小企業のネットワークの悩みを解決することができる、7つのメリットをシーンごとに紹介しました。ASUSの無線LANルーターが、単純なワイヤレスの親機ではなく、社内のネットワークを管理し、効率的に運用する助けになることに気づかされた人も少なくないことでしょう。

 特筆すべきは、このような無線LANルーターが、家電量販店のような身近な販売経路で、しかも低価格で手に入れることができることです。

 企業向けのルーターと言うと、SIerの手助けを借りながら、高価な見積もりを眺めながら、慎重に導入する必要がありました。

 しかし、ASUSの製品であれば、ハイエンドのRT-AC87Uでも実売2万5000円(税別)前後、入手しやすいRT-AC68Uであれば実売2万円以下で入手することもできます。

 たったこれだけの投資で、オフィスのネットワークが快適で、安全で、効率的なものになるのですから、導入を検討する価値は多いにあると言えそうです。

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できるWindows 8.1/7 XPパソコンからの乗り換え&データ移行」ほか多数の著書がある。