特別企画

“発明先生”が発見?! 青色申告ソフトを選び続ける上での“大事な”理由

学校にあったらいいな、を発明で実現

 生徒が学校生活で利用する“道具”。生徒たちは校内での活動においてさまざまな道具を利用しているが、これにちょっとした工夫が加わったら、もっと便利になるのではないか? 誰もが思うことかもしれないが、実際にそうした道具を改良することは、ほとんどないだろう。

 しかし、それを手掛けた人がいる。八王子、世田谷、立川、福生など、都内の小学校で教員を務めていた、福生インベンションの枦山学氏だ。教員在職中から、ラインカーへ安全に石灰を入れるための「スカップ」や、簡単に試験管を綺麗にできる「ホルダーブラシ」など、さまざまなアイテムを発明してきた。

自らの発明品「スカップ」を手にする、福生インベンションの枦山学氏

 現在、さまざまなネットモールに「ハゼドンショップ」を出店している福生インベンションの主力製品「いとまる」も、そうした中で生まれた一品。ミシンで使うボビンに簡単に装着でき、糸がほつれるの防ぐ糸止めで、これがあると裁縫箱の中で糸が絡まらない。学校用、家庭用、薄型の工業用などさまざまなミシンで利用できるのだが、これも「困っていた生徒を何とか救えないか」という考えから生まれたのだという。

福生インベンションの主力製品「いとまる」。学校にあったらいいな、という発想から生まれたものだが、今ではさまざまなユーザーに愛されているという

いざ申告、という時に出会った“松岡修造さん”

 枦山氏が福生インベンションを起業したのは、教員を定年退職した後の2011年9月。青色申告にメリットがあることは知っており、青色申告をすることは決めていたものの、パソコンは使えても会計業務に詳しくない。そのため、青色申告をするにあたってはソフトによる助けが必須と判断して訪れた量販店のソフト売り場で、枦山氏はソリマチ製品と出会った。

 「実は、当初は違う会社の製品を購入するつもりだったのですが、売り場で(ソリマチが広告に起用している)松岡修造さんの写真を見つけ、そのインパクトに惹かれてソリマチの『みんなの青色申告』を購入したんです」(枦山氏)。

松岡修造さんがイメージキャラクターを務めるソリマチの青色申告ソフト「みんなの青色申告17」

使い続けられる理由は「充実したサポート」

 機能ではなく、“松岡修造さん”がきっかけで出会った「みんなの青色申告」だが、枦山氏は現在まで4年以上も、継続して使い続けている。その第一の理由として挙げたのが「充実したサポート」だ。

 「みんなの青色申告」では、購入者に1年間の「バリューサポート」を無償提供しており、専任スタッフが製品の操作方法、活用方法、トラブル解決などお客さまの疑問点や不明点に対応してくれる。

 会計はまったくの素人を自認する枦山氏だが、「導入のところからサポートセンターに電話したが、操作を丁寧に教えてくれるし、知識がなくても毎年の申告に対応できていましたね」という。会計に関する知識がそれほどなくても、サポートがあることで、安心して利用できたというわけだ。

 「それに、7~8月あたりのさほどサポート業務が忙しくない時期はゆったりと対応してくれ、会計以外のこちらの話もじっくりと聞いてくれるんです。担当者の中には、話を覚えてくれて、面白いと興味を示してくれる人も居るんですよ。こうしたところが嬉しいですね」と枦山氏が話すように、人間的な気遣いができる点もサポート対応の良さといえるだろう。

「技術的なことだけでなく、人間味のある会話ができる点もソリマチのサポートの魅力」だと話す枦山氏

 そして、同じソフトを使い続けていれば別のメリットもある。「去年までは年に3~4回サポートに電話していたが、今年は2回くらいになりました。サポートがなくても、『みんなの青色申告』のらくらく仕訳入力機能で何とかなる部分も多くなりました。『ここにこれを入れていいかどうか…』と迷うこともありますが、前年の仕訳と見比べてやっていけば、何とかなるものです」。

 「ゆとりができれば、まとめて覚えられるかもしれませんが、今年は雑誌等で取り上げられる機会も増え、売り上げが多くなってきました。今はそれほど時間がなく、まだサポートの力を借りることもありますね」という枦山氏。それでも、年ごとに習熟の度合いが増していくことで、申告作業に対応しやすくなっているのは確かなようだ。

 また、サポートは電話だけではない。「みんなの青色申告」では、サポートの対象にソフトを使用する上で何らかの影響をおよぼす法令改正があった際に、対応プログラムもしくは対応方法を無償で送付したり、後継製品が発売された際には最新バージョンを無償で送ったりしてくれる。このような、メーカーとしての継続した取り組みがあるからこそ、ソフトを買い換える必要なく、安心して使い続けられるのだろう。

 なお、事業が順調に推移して売上が増え、(2年前の事業年度における)課税売上高が1000万円を超えると消費税免税事業者から外れることになるし、会社化した方が有利な点もあるだろう。そのため枦山氏は、上位の会計ソフトである「会計王」への移行も視野に入れているとのこと。統一された設計・開発思想に基づいて製品が展開されているため、事業の伸展にあわせて、スムーズに切り替えていけるのも、ソリマチの魅力の1つといえるだろう。

なぜ青色申告に取り組むべきなのか、そのメリットは?

 さて、枦山氏も取り組んでいる青色申告だが、そもそも、なぜ青色申告に取り組む必要があるのだろうか? 最後にあらためて、専門家である長尾哲也税理士にその点を取材してみた。

 「青色申告の大きなメリットに青色申告特別控除があります。この制度は、複式簿記による帳簿の記帳や確定申告書に損益計算書と貸借対照表を添付する等の条件を満たすことにより、所得金額から65万円の特別控除が受けられ、所得税や住民税等の負担が大きく減少する大変有利な制度です。『みんなの青色申告』を使うと、簿記等の専門知識が無くても65万円控除を前提とした帳簿が作成でき、ご自身で確定申告をすることが容易になります。また、確定申告を税理士に依頼する場合も、記帳に関する費用を削減できるため税理士報酬を抑えることが可能となります」

事務所概要

会社設立・創業サポートセンター・一宮(長尾会計事務所)
税理士 長尾哲也

顧問先の約7割が40代以下の若手経営者、同約8割が創業経営者であり、創業計画・創業融資を数多くサポートしている。
パソコン会計の導入は、経理初心者にも分かりやすいと評価が高い。
URL http://www.ichinomiya-setsuritsu.com/

(協力:ソリマチ株式会社)