特別企画
どこで調べる?確定申告 どこが決め手?会計ソフト
ソリマチのデータをもとに分析する
(2015/2/27 17:00)
平成26年分所得税確定申告書(個人)の申告期限3月16日(月)まで、残り3週間をきった。今まさに慌てて資料をかき集めているという個人事業者も少なくないようだ。確定申告は1年に1回ということもあり、関連情報を集めるところから始める人が多い。では、個人事業者達は、どこで情報を集めてくるのだろうか。
会計ソフトメーカーのソリマチは、個人事業者を対象にアンケートを実施、このアンケート結果からは、青色申告ソフトに関する購入者のリアルな声が伝わってくる。
まず、「確定申告や青色申告、会計に関する情報収集源」(複数回答)では、最も多かったのは「国税庁のホームページ」で54.6%となった。国税庁ホームページは、確定申告に関する情報とともに申告用紙をダウンロードすることが可能。確定申告を行う人にとっては欠かせない情報源であり、重要なホームページとして認識されていることがわかる。他にもさまざまな情報源があり、購入者が集めた情報を吟味した上で確定申告作業を行っていることがわかる。
ソフト導入の目的は青色申告控除が目的
「青色申告ソフトを購入した理由」(複数回答)についても聞いている。最も多いのが「青色申告控除を受けるため」で72.6%、「帳簿の作成や印刷のため」が48.6%、「業務の効率化(手間や事務時間の削減)のため」が46.2%となっている。
会計ソフト購入者は、青色申告控除、業務の効率化などを目的としてソフトを導入する。それを実現するために、使いやすく、より効率的に利用できるソフトが求められていることになるといえる。
購入の決め手は「使いやすさ」
価格が安いという現実的な理由とともに、入力が簡単そう、操作が簡単そう、初心者にやさしい、初期設定が簡単そうと、使いやすい印象が購入の大きな決め手となった。会計ソフトはほかのソフトとは異なり、ソフトを使うのが楽しいといった理由で購入するものではない。すぐに目的を実現できるソフトが望まれる傾向にある。この回答にもその傾向がはっきり現れている。入力、操作、初期設定などの項目が上位となっていることからも、それは明らかだ。
加えて、「ユーザーサポートセンターがある」が理由として選ばれていることも興味深い。ソリマチが提供している法人/個人事業主向けの会計ソフト「会計王」では、最大15カ月間、電話サポートを無償で提供するキャンペーンを実施している。会計ソフトでは、トラブルが起こった際、迅速に問題を解決するサポート力がメーカー側に求められる。こうした長期間の無償電話サポート提供を見て、安心してソフトを購入したユーザーが少なからず存在している、といったことがわかる。
ユーザーの声を生かした製品作り
「初心者にも使いやすい」、「ネットに接続することなく利用できるので、セキュリティなどの面で安心」、「紙のマニュアルがついているので、操作で疑問があった場合に利用できる」――。
これらは、ソリマチ製品を購入したユーザーから実際に挙がった声だ。顧客満足度調査の結果、会計ソフト分野で2年連続ナンバー1(2014年9月株式会社プラグ調べ)と、好結果が得られた。
こうした実績の要因はどこにあるのか。ソリマチの取り組みを紹介しよう。アンケートから挙がっているユーザーの声を紹介したが、これを実現しているのがソリマチの社内体制だ。ソリマチでは、企画、開発、販売、サポートと異なる部門間で情報を緊密に連携する体制をとっている。
この体制があるからこそ、「お客さまから挙がった声を全社で共有する」ことができる。サポートセンターに寄せられる声、店頭で営業を行っていた際に挙がってきた声が、ソフトやカタログ、パッケージに反映される仕組みとなっているのだ。サポート部門は、外注ではなく、すべて社内で行っているため、サポートセンターに寄せられる声を社内に反映させやすい体制である点も大きい。
さらに、パッケージに同梱されているマニュアルにも注目だ。最近では紙のマニュアルをつけないソフトも多くなっており、例えばオンラインでPDFファイルをダウンロードする、といった方式で提供されているものもある。データで提供されれば場所を取らないし、PDFファイルなどであれば検索性も高くなる。
ソリマチではあえて紙のマニュアルにこだわっている。これはユーザーから、「紙のマニュアルがあると、安心して使うことができる」という声が根強く挙がってくるからだ。紙のマニュアルにしたがって作業することで、パソコンに慣れない人でも、スムーズに作業を進めることができる。
また、通販サイトのレビューなどを見ると、会計ソフトに入力するデータが流出することを懸念する人も多くいるようで、「インターネットにはつなげない環境で作業をしたい」という声がたくさん書き込まれていることにも驚かされた。パッケージソフトならインターネットに接続しない環境でも作業がしやすい。
会計王は、最初の製品が発売されてから今年で20周年を迎える。長い歴史のもと、さまざまなユーザーの声、時代の変化、技術の変化を受けた製品が提供され続けている。一朝一夕ではない、ユーザーの声を受けたソフト、パッケージ、マニュアル、カタログに至るまですべての製品作りに生かされている。この姿勢は今後も変わることなく、だからこそ、顧客満足度もナンバー1となっているといえそうだ。