やじうまWatch
生成AIによるデータ収集に対価を求めるライセンス標準規格、公式仕様として策定
2025年12月11日 11:49
生成AIによるデータ収集に対価を求めるライセンス標準規格が公式仕様として策定されたことが明らかになった。
昨今は生成AIのクローラーがウェブを巡回し、データを学習する行為が問題化しているが、「Really Simple Licensing(RSL)1.0」と呼ばれるこの標準規格では、パブリッシャーが自社サイトを訪問する生成AIクローラーに対してこうした行為を許可する代わりに対価を求める権限を与えるというもの。ウェブコンテンツパブリッシャーは、GoogleのAIモードをはじめとしたAI検索からコンテンツをブロックしつつ、従来の検索結果への掲載を維持できるようになるとしている。
すでに1500以上のメディアやブランドがサポートを表明しているほか、CloudflareやAkamaiなど主要コンテンツ配信ネットワークもサポートを表明しており、今後の標準となっていく可能性は高そうだ。RSLを推進するRSL Collectiveのサイトでは、ウェブ管理者向けにこのRSLに関する詳細な情報を公開している。
- New RSL Web Standard and Collective Rights Organization Automate Content Licensing for the AI-First Internet and enable Fair Compensation for Millions of Publishers and Creators | RSL: Really Simple Licensing(RSL Collective)
https://rslstandard.org/press/rsl-1-specification-2025 - RSL Collective
https://rslcollective.org/ - RSL 1.0 has arrived, allowing publishers to ask AI companies pay to scrape content(The Verge)
https://www.theverge.com/news/841222/rsl-licensing-ai-spec-launch - 生成AIが巡回するたび報酬が発生? 無断クローラー対策の決定版となる標準規格が誕生(やじうまWatch)
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/2046521.html