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AIボットのクロール対象、過去1年間のコンテンツが約65%を占める。6年以上前のものは見向きもされず?

 AIボットによるクロール対象となるURLは、過去1年以内に公開された新しいコンテンツが約65%を占める一方、6年以上前のコンテンツはほぼ見向きもされないなど、大きな偏りがあることが明らかになった。

 これはデジタルマーケティングを専門とする米Seer Interactiveの調査により明らかになったもの。ChatGPT、Perplexity、AI Overviewsという3つの生成AIのボットが参照する5000以上のURLの公開時期を分析したところ、過去1年以内に公開されたコンテンツが約65%、過去5年以内に公開されたコンテンツまで含めると約94%という割合に上るのに対して、6年以上前のコンテンツはわずか6%にとどまっており、情報のソースとしては全く重視されていないことが明らかになったという。なお、古い情報がすぐに価値を失う金融や旅行業界では最近の情報が重視される一方で、10年前の常識が今でも通用し、ハウツー/教育コンテンツが効果を発揮するような別の業界では、20年以上前のコンテンツまでクロールされていたりと、業界によってバラつきがあることもあわせて明らかになっている。同社はこうした結果から、コンテンツ戦略は業界に合わせて調整する必要があると結論付けている。