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自己開発と偽りKickstarterに出品されたルーター、あえなく取り消し

 製品化の目処が立たないとしてプロジェクトが強制的に取り消されることは、クラウドファンディングサイトではよくある話だが、すでに発売済みの製品を自分で開発したと称して出品し、それが発覚して凍結されるという出来事がKickstarterで発生した。これはTorに接続することで通信を暗号化できるという触れ込みの小型ルーターで、目標額の7500ドルに対してわずか4日で58万ドルを集めるなど大人気だったのだが、そっくりのハードウェアが中国市場で流通していることがユーザーからの指摘で発覚したというもの。出品者はオープンソースだったと抗弁しているようだが、Kickstarterの規定に違反していることは明らかで、あえなく凍結になり現在に至っている。ちなみに凍結になったタイミングと時を同じくして、製品名は異なるもののこれとそっくりの製品がIndiegogoに出品され、こちらはまだ資金を募集中だが、Kickstarterで有名になりすぎたせいかユーザーからのツッコミが相次いでおり、こちらも成立は難しそうだ。

◇anonabox : a Tor hardware router (Suspended) by August Germar(Kickstarter)
https://www.kickstarter.com/projects/augustgermar/anonabox-a-tor-hardware-router
◇Popular Kickstarter Project Anonabox Suspended After Scam Accusations(Mashable)
http://mashable.com/2014/10/17/kickstarter-anonabox-suspended-fraud-accusations/
◇anonabox
http://anonabox.com/
◇Invizbox(Indiegogo)
https://www.indiegogo.com/projects/invizbox-privacy-made-easy

(tks24)