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送られる側に負担の大きい「折り鶴」の処分方法、広島の取り組みが注目を集める

 「被災地に折り鶴を送るのは迷惑」という話は、東日本大震災以降ネット上ではかなり知られるようになりつつあるが、こうした声に耳を傾けない人にはまったく届いていないのが実情とみられる。そんな中、年間10トンもの折り鶴を送られる広島の取り組みが、ネットで多数のブックマークを集めていた。これは、従来、年1億円をかけて焼却処分していた折り鶴を再生紙としてリサイクルしたというもので、費用面のメリットはもちろんのこと、障がい者雇用にも役立つほか、さらに売上の一部を原爆ドーム保存事業基金に寄付するという形で還元されるのだとか。今回の被災地とはやや様相が異なる事例とはいえ、善意ゆえに地元にとって大きな負担になっていることを示す例として、注目を集めるに至っていたというわけだ。広島と同じく被爆地である長崎を含め、ネット上を検索するとこうした折り鶴処分にまつわるさまざまな取り組みが紹介されているので、折り鶴にこだわっている人は、調べてみることをおすすめする。

◇コンセプト(おりづる再生プロジェクト)
http://hiroshima-orizuru.com/concept/
◇災害直後に必要なのは食料や燃料です!千羽鶴は正直いりません!(Togetterまとめ)
http://togetter.com/li/962971
◇被災地に千羽鶴や手紙は迷惑…でもこの方法なら処分に困らないメッセージを届けられる!(Togetterまとめ)
http://togetter.com/li/964582
◇「千羽鶴・古着・生鮮食品は要りません」 被災地が困る「ありがた迷惑」な物とは(J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2016/04/18264425.html
◇折り鶴に託された思いを昇華させるための方策について(最終とりまとめ)(広島市)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1392358521429/index.html

(tks24)