■地図更新サービス「みんなで作ろうYahoo!地図情報」公開
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みんなで作ろうYahoo!地図情報
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地図スタッフブログ
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ヤフーは、ユーザー参加型の地図更新サービス「みんなで作ろうYahoo!地図情報」を公開した。同サービスは施設の開店・閉店や店名変更などの情報をユーザーが投稿して、それをもとに地図上の情報を更新するサービスだ。更新頻度は毎日で、投稿情報が地図に反映されるまでの期間は最短で3日だという。
情報が投稿されるまでのプロセスは、まずユーザーが投稿すると地図上の該当する位置に青いアイコンが登場する。アイコンをクリックすると詳細情報がポップアップで表示されて、その中には「投票」ボタンがある。これは、情報を見たほかのユーザーが、内容を「正しい」と思ったときに投票するためのボタンだ。誰かが投票すると、その情報は信頼性が高いと判断されて、地図を作成するアルプス社が実際に情報が正しいかどうかを調査する。逆に、もし情報内容が誤っている場合は、ユーザーが「コメントを入力する」のリンクをクリックしてコメントを残せるようになっている。
アルプス社の調査で情報が正しいことが確認されると、地図の更新作業が始まる。このとき地図上のアイコンは「編集中」を意味する赤いアイコンに変わる。編集が終わると地図上の情報は正式に更新される。実際に同サービスを見てみると、地図上に青や赤のアイコンが無数に並んでいるのがわかる。
みんなで作ろうYahoo!地図情報は、2005年9月にアルプス社が実験的に開始したものをヤフーの公式サービスとして新たにスタートさせたもので、2006年6月にリニューアルが行なわれている。
Yahoo!地図情報のスタッフが書いているブログには、この1年の間に寄せられた情報件数の総合ランキングが掲載されていて、総件数16万件のうち、1位の人はなんと1万件を超えていた。また、都道府県別の投稿件数も掲載されていて、1位は東京都で約16,000件、次いで北海道や神奈川県、愛知県、兵庫県などが上位にランクインしている。いずれも公式サービス開始前にもかかわらず、かなりの投稿件数だ。数ある地図サイトの中でもユーザーからの投稿により毎日情報が更新されるサービスというのは珍しく、それだけに注目度もかなり高いのだろう。
あなたも身近なスポットに何か変化が現われたら、Yahoo!地図情報に投稿してみてはいかがだろうか? 日々刻々と変化する街の様子を、自らの手で地図に反映させる喜びを味わえるに違いない。
■URL
Yahoo!地図情報
http://map.yahoo.co.jp/
地図スタッフブログの該当記事
http://blogs.yahoo.co.jp/yjmapstaff/9412150.html
■関連記事
・Yahoo!地図情報が地図データを毎日更新、ユーザー投稿は最速3日で反映(2006/08/01)
■道路から見た街並み映像を表示する「GeoMovie」
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「GeoMovie」紹介サイト
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サンプル画面
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ジオバンクは、街並みを撮影した動画を地図上で選択して閲覧できるデータベース「GeoMovie」を発売した。同システムはWeb上で街並みを見られるWebアプリケーションとして法人向けに提供されるもので、将来的にはGeoMovieを使ったWebサイトが登場する可能性も十分に考えられる。現在のところ、対応エリアは東京都港区・渋谷区・新宿区・中央区・千代田区・目黒区・品川区・大田区の8区。収録されている街並み映像は、対応エリア内の主要道路から細かい路地まで、多くの道路をカバーしている。
有料のデータベースなので一般の人が自由に見ることはできないが、ジオバンクのサイトではサンプルのコンテンツを公開しているので、実際にどのようなシステムなのかを確認できる。
サンプル画面にアクセスすると、右側にはGoogle Maps APIを使った地図が表示される。地図上の交差点には赤丸のアイコンが随所に配置されており、この中のどれかにマウスポインタを重ねると、アイコンを起点として矢印が表示される。これはどの方向に進んだ映像を見るかを選択するための矢印で、矢印の中のどれか1つをクリックすると、左側のウィンドウにその矢印に沿った街並みの動画が再生される。再生中は自動車の形をしたアイコンが地図上の道路を進み、次の交差点にさしかかると自動的に矢印が表示される。こうして交差点ごとに選択肢が現われるので、好きな道を選びながら進んでいけば対応エリア内の街並みの動画をくまなく見て回れる。
また、画面下部のモード選択ボタンで「経路選択モード」をクリックすると、あらかじめ通過する交差点を選んでルートを設定できる。設定したルートは「走行開始」ボタンを押せば再生される。この機能を利用すれば好みのルートを全自動で再生可能だ。さらに街並みの動画も、真正面の映像を撮影した「Center」と、左右の映像を撮影した「Left」「Right」の3つの視点が選べるようになっているので、道路に面してどのような店や住宅が並んでいるのかをチェックできる。
ジオバンクではGeoMovieの利用方法として、商店街の案内や公園などの施設情報、不動産物件の案内など、さまざまな用途を提案している。サンプルを見るとかなり使い勝手が良さそうなので、GeoMovieを使ったWebコンテンツの登場にぜひ期待したい。
■URL
GeoMovie
http://www.geobank.co.jp/products/index.html
ニュースリリース
http://www.geobank.co.jp/pressrelease/070615.html
■関連記事
・街を移動する映像と現在地を示す地図を同期した道案内サービス(2007/05/29)
■ホームセンターなど3種類のショップ案内地図を集めた「地図帳」
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おもちゃ屋の地図帳
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写真館の地図帳
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写真館(フォトスタジオ)、おもちゃ屋、そしてホームセンター。この3つは毎日のように頻繁に通う店ではないが、いざというときに見つからないと意外と困るものである。そんな3つのジャンルの店の場所を示した地図サイトが「地図帳」だ。このサイトでは、Google Maps APIを用いた地図の上に、全国のショップ情報を掲載している。
まずはトップページから「写真館の地図帳」にアクセスしてみよう。ここでは全国のフォトスタジオ約4,200店のデータの中から、自分の身近な地域についての情報だけを簡単に絞り込める。検索方法は、プルダウンメニューから都道府県を選び、市区町村名などの住所や郵便番号、電話番号を入力して検索ボタンを押せば結果が地図に表示される。名前で特定の店をピンポイントで探すことも可能だ。また、検索画面下部の「各県版の写真館の地図帳」をクリックすると、各都道府県のボタンが表示される。ここでどれかの県名をクリックすると、その都道府県に含まれる店のリストが表示される。
検索結果の画面には上部に地図、下部に検索リストが表示される。地図上にカメラのアイコンが表示されるので、そこをクリックすればウィンドウがポップアップして店に関する情報が表示される。店によっては定休日や営業時間が書いてあったり、その店のことが書かれたWebサイトやブログへのリンクが載っている場合もある。もちろん縮尺の拡大・縮小も可能なので、自分の探したい地域を自由に拡大しながら調べられる。
ほかの2つの地図についても使い勝手は同じだ。収録店数は、「おもちゃ屋の地図帳」が約3,800店、「ホームセンターの地図帳」が約3,000店となっている。ちなみに地図上に表示されるアイコンは、おもちゃ屋の方はリボンがかかったプレゼントパッケージで、ホームセンターの方は金槌となっている。
いずれも個人的にはふだんは存在をあまり気にしていない店ばかりなので、思わぬ場所に店があることを発見できて新鮮だった。特に東京23区内などは他県に比べてホームセンターが少ないので、いざ探すときには重宝するだろう。しかも住所と電話番号だけでなくWebサイトやブログも調べられるので、マイナーな店の口コミ評判もわかる。今後もほかの業種がどんどん追加されていくことを期待したい。
■URL
地図帳
http://www.chizucho.net/
(2007/07/05)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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