■「Mashup Awards 4」で地図サイトが最優秀賞を受賞
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Mashup Awards 4
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結果発表ページ
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サン・マイクロシステムズとリクルートは、両社が主催するマッシュアップコンテンツの開発コンテスト「Mashup Awards 4」の結果を発表した。最優秀賞を受賞したのは、Kentaro氏が開発した「Chamap」という作品で、完成度の高い地図サイトとして評価された。
同サイトは地図上でチャットができるコミュニケーションサイトで、アクセス時に複数のチャンネルの中から興味のあるトピックを選んで参加できる。興味のあるチャンネルが見つからない場合は、自分で新しいチャンネルを作ることも可能だ。チャットに参加する際には50種類ものキャラクターの中から好きなものを選べる。
使用しているのはGoogle Maps APIで、地図の右側には会話のリストが並び、リストの中から会話をクリックすると会話が音声で再生されて、会話が発せられた場所が地図で表示される。現在地の取得については、無線LANを使っている場合はPlaceEngine APIによって可能にしている。「最初の1クリック目からまるでゲームのよう」という審査員のコメント通り、使って楽しい完成度の高いチャットサイトと言える。
このほか地図関連で受賞した作品は、猪子寿之審査員特別賞の「みんなの電車ツアーズ」(作者:たんきゅうドットコム)や、轟啓介審査員特別賞の「Map Mole News Network」(作者:MMNN氏)など。
「みんなの電車ツアーズ」は、出発地と目的地を入力すると鉄道の経路を検索して、結果の経路上を電車が走る絵が表示されるコンテンツ。路線上を走る電車のアニメーションがよくできていて、鉄道ファンは必見だ。「Map Mole News Network」は、ニュースと地図を組み合わせたコンテンツで、例えば「株安」というキーワードを選択した場合、この言葉を含むニュースのある地域が世界地図上に示される。同じキーワードでも国や地域によって違う使われ方をしている場合もあり、文化や価値観の差を見つめ直すきっかけになるサイトだ。
また、地図サイトとは少し違うが、優秀賞およびTechnology賞を受賞した「Newsgraphy」(作者:浜本階生氏)という作品も面白い。このサイトはさまざまなニュースの分布状況を地図のようにビジュアル化したコンテンツだ。Google Mapsと同じ使い勝手で操作できるので実に使いやすく、ニュースとニュースの関連性をひと目で把握できる秀逸なサイトと言える。
■URL
Mashup Awards 4
http://mashupaward.jp/
■関連記事
・リクルートとサン、新たなWebサービス募る「Mashup Award 4th」開催(2008/06/03)
・連載 趣味のインターネット地図ウォッチ 第12回(2007/04/05)
■鉄道コミュニティサイト「トレイン・トレイン」で「鉄マップ」公開
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トレイン・トレイン
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鉄マップ
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アシアルは、鉄道模型のコミュニティサイト「トレイン・トレイン」において、口コミ投稿サービス「鉄マップ」を公開した。鉄道に関する写真や動画などの口コミ情報を、位置情報とともに共有できる。
使用しているのはGoogle Maps APIで、アクセスすると無数のアイコンが地図上に表示される。アイコンのカテゴリは、「鉄道模型販売店」「レンタルレイアウト店」「鉄道関連施設」「ホーム・駅舎」「撮影ポイント」「その他」の6種類。地図上部にあるカテゴリリストのいずれかをチェックすると、該当するカテゴリのアイコンだけが表示される。また、北海道や東北、関東とエリア別にアイコンも用意されており、クリックすると該当する地域がすぐ表示できる。なお、キーワード検索は10月下旬にアクセスしたところ、まだ開発中となっていた。
アイコンをクリックするとウィンドウがポップアップして、店名とジャンル名が表示される。さらに「詳細を見る」をクリックすると、そのスポットの詳細情報ページが開く。ここでは住所と電話番号、営業時間、定休日などの基本情報に加えて、その店の簡単なプロフィールも書いてある。「中古買取・販売も有」といった付加情報も掲載されているので、鉄道好きの人には役に立つだろう。また、これらの投稿情報を編集することも可能だ。ただし編集や新規投稿をする場合は会員登録が必要となる。
地図の下には、投稿で寄せられた写真や動画のサムネイルが並んでおり、これらの画像を直接クリックして詳細ページを見ることも可能だ。鉄道ファンが集まっているサイトだけあって質の高い写真が多く、電車が疾走する美しい写真が数多く並んでいる。また、中にはスポット情報ではなく、鉄道模型に関する技術的な情報が投稿されている場合もあり、モジュールの設計図などを載せた上で丁寧な解説をしたものも見られた。
投稿記事はブログとも連動が可能で、記事に位置情報を添付することで、ブログ内に地図が表示される。さらに鉄マップの地図内にもブログを紹介するアイコンが表示されるので、鉄道に関するブログを探す場合にも便利だ。鉄道に関するさまざまな口コミ情報を地図上から探すことができるこのサイト、鉄道ファンにはぜひオススメだ。
■URL
トレイン・トレイン
http://traintrain.jp/
■関連記事
・鉄道模型ファン向けのコミュニティサイト「トレイン・トレイン」(2008/03/21)
■ユニーク地名の真偽を当てる「goo世界珍地名キャンペーン」
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goo世界珍地名キャンペーン
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詳細ページ
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NTTレゾナントが、ポータルサイト「goo」において「goo世界珍地名キャンペーン」を開催している。キャンペーンは、実在する世界の珍地名を当てると抽選で5名に100万円分の旅行券が当たるというもの。キャンペーンサイトにアクセスすると、世界地図上に「オデンの森」「オモロイ」「ミルナー」「シワトラン」「オナラ湾」といったユニークな地名の数々が表示される。地名には人の顔写真が貼られており、マウスのポインタを重ねると、人が口を開いてその地名を言う仕掛けになっていて面白い。
地名をクリックすると、別ウィンドウが開いてその地名に関する詳細情報が表示される。例えば「タットケー」という地名の場合、「ベトナムの首都ハノイからおよそ100kmほど北にある」といった基本情報に加えて、その土地の名物などを紹介している。写真のほか、その地名にまつわる動画も収録されており、タットケーの例では「ここタットケーの男性は、女性に対して立つことが礼儀とされています」といった本当か嘘かよくわからない動画が見られる。なお、ページ下部には通貨や人口、言語、日本との時差などのインフォメーションも載っているので、旅行する際に下調べするのにも最適だ。
応募する際は、詳細ページの右上のプルダウンメニューから実在する地名を選択して「応募」ボタンを押す。すると、正解かどうかがわかるようになっている。正解の場合は「goo」をWebブラウザのスタートページに設定した上で応募可能となる。
なお、100万円の旅行券とは別に、キャンペーンページのどこかにある「宝箱」を見つけると1万円分の旅行券が当たるプレゼントも用意されている。こちらはキャンペーン期間中、毎日1回応募することが可能で、1日につき3名に当たる。キャンペーン期間は2009年1月8日の正午までとなっており、かなり長く開催されているので、根気よく毎日アクセスすれば当選する可能性大だ。世界中のユニークな地名を学びながら、旅行券ゲットを目指そう!
■URL
goo世界珍地名キャンペーン
http://www.goo.ne.jp/sekachin/
(2008/11/06)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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