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男性のmiixi日記(クリックで拡大) |
ブログや日記の「読み逃げ」と称する行為が問題視されている昨今だが、ついに「読み逃げ」を発端とする傷害事件が発生した。
暴力行為の現行犯で逮捕されたのは、東京都に住む無職の男性(35)。調べによると男性は、ソーシャルネットワーキングサービス「miixi(ミークシ)」上に開設している自らの日記において、コメントがなかなか付かない状態が続いたことから、読者に対して「読み逃げ」行為を厳禁することを日記上で宣言した。
その結果、男性の日記には多数のコメントが寄せられたものの、そのコメントの内容があまりにも画一的であったことから、男性は激高。翌日たまたま顔を合わせた投稿者の1人である知人を殴り、暴力行為の現行犯で逮捕された。
その後、男性が書いたmiixi日記の内容が報道やネット掲示板などで明らかにされると、「この内容でほかにどうコメントしろというのか」「そもそもネタでは」「日本はじまったな」など、男性に対する怒りと被害者に対する同情の声で、現在ネット上では“祭り”状態になっている。
●受け止め方に地域差~ボケツッコミ文化の関西人は気にしない?
また同日、ブログや日記サイトにおける「読み逃げ」行為に関し、ブログサービスの利用者1万人に対して行なわれたアンケートの調査結果が公表された。調査によると、ブログの日記などを読んでコメントを残さない「読み逃げ」行為に不快感を感じる割合は、関東で高く、関西で低いという地域差があることがわかった。
調査を担当した神崎川女子短期大学の真島政仁教授は「関西ではもともとボケとツッコミというコミュニケーションスタイルが確立されており、つまらないボケに対してはスルーをもって応えるのが当然という文化がある。そのため、コメントがなかった場合でも、つまらないことを書いた自分が悪いと受け止め、他者を責めない傾向が強いのではないか」とコメント。同教授はその上で「ネット上でのコミュニケーションを円滑に進めるためには、関西的なテイストを取り入れ、内容に明確なオチをつける。多彩なコメントが欲しいなら、ツッコミどころ満載の日記を書くなどの心がけが重要」との考えを示した。
■ワンポイントチェック:「読み逃げ」とは■ |
ブログやSNSなどのサービスで、ページを訪問して足あとやアクセス履歴を残しながら、コメントを付けないまま立ち去る行為。Q&Aサイト「おKWave」での質問をきっかけにその是非が問われるようになった。ネット古参ユーザーの間では「何が問題なのかわからない」といった、読み逃げを問題視する姿勢を疑問視する声が上がっている。なお、本記事は読み逃げOKである。
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http://internet.watch.impress.co.jp/static/uocchi/2007/04/01/kentei.htm
( 山口真弘 )
2007/04/01 00:01
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