【調査結果】
日本の違法コピーは35%で2ポイント減少するも、被害額は世界第3位■URL ソフトウェアの権利保護団体「Business Software Alliance(BSA)」は3日、全世界と各国の2002年1月~12月におけるソフトウェアの違法コピーに関する調査結果を発表した。 調査によると、日本の違法コピーは前年の37%から2ポイント減少の35%となり、被害額は前年比14.4%減の約1,807億円。前年比で違法コピー率、被害額ともに減少したものの、依然として被害額は世界的にみて水準が高く、米国、中国に続いて世界第3位だった。BSAはこの要因を、ブロードバンドの普及により、インターネットを介した違法コピーが増加傾向にあるものの、企業によるソフトウェア管理の意識が高まったことや、PCの販売数が減少していることから、違法コピーと被害額が減少したと見ている。 BSAは調査会社に委託し、26種類のビジネスアプリケーションを対象に世界85カ国・地域の違法コピー率と被害額を算出している。コピー率などの算出方法は、新規購入されたPCにインストールされるソフトウェアの本数と、正規に出荷されたソフトウェアの本数の差を「違法にコピーされたソフトウェア」に相当するとみなして算出している。算出元のデータは、マイクロソフトやアップル、アドビシステムズなどBSAのメンバー企業やマーケットリサーチ会社から提供されたものを利用している。 世界的にみると、違法コピー率は調査を開始した1994年の49%から、2002年には39%まで減少した。これは、1994年と比較してジンバブエを除くすべての国において違法コピー率が減少したためだという。また、最も違法コピー率の少ない国は米国で、23%だった。世界的に違法コピー率が減少している一方、アジア太平洋地域全体の被害額は約6,724億円に達し、調査開始以来最高額となった。同地域では、損害総額、平均違法コピー率ともに1999年以降、連続して増加している。 BSAでは、ユーザーからの違法コピー情報の提供をフリーダイヤルやメール、Webサイトで受け付けており、企業内での違法コピー撲滅を目指す活動を行なっている。 違法コピー率が高い上位10か国
違法コピーによる損害額が多い上位10か国
◎関連記事 (2003/6/4) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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