【調査】
「インターネット白書2003」で見るインターネットの現在(4) 企業の7割がIP電話を様子見、法人向けISPはOCNが首位を守る
■URL
http://direct.ips.co.jp/directsys/go_x_TempChoice.cfm?sh_id=EE0040&spm_id=1&GM_ID=1801
インターネット白書2003(以下、白書)の内容を紹介する集中連載の4回目では、企業のインターネット利用について取り上げる。
企業におけるインターネット利用動向調査(有効回答数1,798)では、ADSLが46.4%となり専用線(41.5%)を抜いたことがわかった。FTTHも25.9%とシェアを伸ばす一方で、かつて人気のあったSDSLは1.7%と大幅に減少した。
法人向けのISPでは、OCNが17.4%で首位を守り、以下@nifty(6.2%)、DION(6.1%)、Yahoo!BB(4.8%)と続く。家庭と同様に企業においてもISP選択の理由は「料金が安いから」が22.0%で1位となった。
IP-VPNやインターネットVPN、メトロイーサネットなどは従業員数が多い企業ほど導入が進んでいる実態が明らかになった。また、モバイルインターネットやリモートアクセスユーザーも大企業ほど多いこともわかった。
企業におけるIP電話の普及状況は、「すでに導入している」企業が19.9%、「1年以内に導入したい」が14.2%となり、7割が依然として様子見の状態だ。従業員数別に見ると、10人未満の企業や1,000人以上の大企業がIP電話の導入に積極的だった。すでにIP電話を導入している企業では、遠隔地の事業所を結ぶ内線電話としての利用が39.1%、公衆網としての利用が37.6%、両者の併用が27.6%だった。導入理由は、「通信費のコストダウンのため」が85.8%と圧倒的だ。
マーケティング手法としてのインターネットの利用では、約3割の企業で顧客のメールアドレスの収集が行なわれている。72.4%の企業で情報や広告を掲載したメールマガジンを発行しており、57.3%が満足しているという。
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法人向けのISPでは、OCNが17.4%と他を引き離し首位を守った |
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(2003/7/4)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
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