社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)などが主催するIT関連総合展示会「CEATEC JAPAN 2003」が7日、幕張メッセで開幕した。11日までの5日間開催される。
「ビジネス&ソサエティーゾーン」である4ホールでは、ナカヨ通信機が出展しており、盗聴防止機能付きIP電話機を参考出展している。発売時期や価格は未定。
盗聴防止機能付きIP電話機は、電話機自身にRSA暗号を利用した暗号通信機能を付与し、セッション鍵(DES鍵)を交換することで通話を暗号化して盗聴を防ぐというもの。電話機自身に暗号化機能を持っているため、ほかの機器を追加する必要はない。
ただし、暗号化された通話をするためには、通話相手も盗聴防止機能付きIP電話機を利用している必要がある。したがって、通話先がアナログ電話や通常のIP電話機の場合は非暗号化通話となる。実際のデモ機では、盗聴防止機能を利用する場合には、電話番号を入力する前に「暗号化」ボタンを押してから電話番号を入力する仕様になっていた。
同社では、「現在のIP電話のセキュリティは万全とは言い難い状況だ。この製品は、電話機を入れ替えるだけで利用可能なため、早期に商品化したい」とのこと。
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参考出展されている「盗聴防止機能付きIP電話機」。左の電話機の上部が赤く点灯しているのが、「暗号通信中」のサインだ。
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左のボードで概要が説明されている
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関連情報
■URL
CEATEC JAPAN 2003
http://www.ceatec.com/ja/2003/
ナカヨ通信機
http://www.nyc.co.jp/
( 大津 心 )
2003/10/07 17:40
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