「Interop Tokyo 2009」では、グリーンICTもテーマの1つということで、エコや省エネといった観点の展示も多い。パナソニックは「見える化」をテーマに、「安心」「快適」「エコ」「コミュニケーション」を実現するネットワーク関連機器を多数展示しており、多くの来場者が足を止めていた。参考出品した電力測定PLCアダプターで収集したデータを、画面でグラフ表示する様子を紹介している。
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パナソニックは、消費電力の「見える化」を実現する電力測定PLCアダプターを参考出品
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電力測定PLCアダプターが収集したデータを表示させた画面
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企業以外の出展で注目を集めていたのは、「グリーン東大工学部プロジェクト」のブースだ。同プロジェクトの目的は、東京・本郷にある東京大学工学部2号館において、ITによる省エネと、IT環境自身の省エネの両立を実証することだ。ブースでは、テレビゲームの特殊なインターフェイスに関するノウハウ「ゲームニクス」を応用して、環境対策を自ら率先して実行したくなるシステムを展示している。
このシステムでは、東大工学部2号館にあるPCやテレビ、冷蔵庫などの電力消費量をセンサーで収集し、電力量や電気料金、二酸化炭素排出量などをPC画面上から閲覧できるようにするもの。毎月設定される「エコ目標」に到達した場合は、達成度に応じてポイントが付与される。ポイントを貯めれば、学食割引券や図書カード、駐車場券のほか、「ポメラ」やネットブック、ノートPCなどの高額商品とも交換できるという。
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「ゲームニクス」を応用して、「やりたくなる」環境対策を促すシステム
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蓄積したポイントと商品を交換できる
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説明員は「東大本郷キャンパスは、東京都で二酸化炭素排出量が最も多い地域という調査結果が発表されている。その中でも環境への負荷が大きいのは、IT関連設備が多い工学部」と指摘。ゲームニクスを取り入れたシステムを導入することで、教員や学生が率先して環境対策に取り組みたくなるのではないかと期待を示している。現在、同システムは試験的に導入されているという。
関連情報
■URL
Interop Tokyo 2009
http://www.interop.jp/
( 増田 覚 )
2009/06/10 20:01
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