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デモンストレーションの説明
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「CEATEC JAPAN 2003」のシャープブースでは、IEEE 802.11a/eに対応したハイビジョン無線伝送システムのデモンストレーションが行なわれていた。
今回行なわれていたデモンストレーションは、QoS(Quality os Service)とセキュリティに関する規格IEEE 802.11eに対応した無線伝送システムを利用し、ハイビジョン映像を送受信するというもの。利用周波数は5.15~5.25GHz(4チャンネル)でデータ転送の物理層はIEEE 802.11aに準拠し、実効速度は最大36Mbps。高精彩なHDTV(High Definition TeleVision)1チャンネル分と通常のテレビ画像3チャンネル分を同時に伝送できる。変調方式にはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用した。このほか、WEPなどのセキュリティ機能もサポートしている。
スタッフによれば、家庭用を念頭に開発しているとし、QoSに対応したのもそのためだという。QoSに対応することによって、コンテンツに応じて帯域管理をすることや、特定の端末に対し帯域を確保することも可能だとしている。
発売時期については、「伝送機能をテレビなどに直接搭載するか、それともセットトップボックスとして単体で売り出すか、という販売形態が決まっていない」としながらも、「技術はある程度の完成度まで達している」とし、技術としては製品化できるメドがついたことをうかがわせた。
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左の端末から右の端末へデータを転送
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左が元画像で、右が伝送システムから受信した画像。DVDレベルの画像を送受信できるという
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関連情報
■URL
CEATEC JAPAN 2003
http://www.ceatec.com/ja/2003/
シャープ
http://www.sharp.co.jp/
( 鷹木 創 )
2003/10/08 20:29
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