日本マルチペイメントネットワーク推進協議会は18日、東京・品川インターシティホールで電子決済サービス「ペイジー」に関するイベント「Pay-easy Forum 2004」を開催した。会場では、ペイジーに対応した両替機などが展示されていたほか、経済ジャーナリスト財部誠一氏らによる講演なども行なわれた。
|
|
展示会場
|
経済ジャーナリスト財部誠一氏
|
● ペイジー対応両替機やQRコードと連携した決済システムなど
|
グローリー商事のペイジー対応両替機
|
ペイジーに対応した両替機を展示していたのはグローリー商事。スタッフによれば、「通常のATMでもペイジーに対応可能だが、両替機の方が安価」だという。ソフトのバージョンアップと、レシート発行機能を追加するなど簡単なハードの改造で実現できる。なお、料金的には、「現行機種に10万円程度の追加料金で対応する」としている。
また、ウェルネットでは、ペイジーで決済した支払いのレシートをQRコードとして発行するシステムをデモンストレーション。携帯電話に発行したQRコードを表示可能で、QRコードを読み取り機にかざすことで、チケットとして利用することもできる。スタッフによれば、「一部高速バスなどに導入されており、評価も上々だ」という。
このほか、NTT東日本のブースでは、Bフレッツおよびフレッツ・ADSL向けのIPテレビ電話端末の試作機を展示。NTTデータや日立製作所などは地方自治体向けシステムを出展していた。
|
|
ウェルネットのペイジーで決済した支払いレシートをQRコードとして発行するシステム
|
QRコードを表示した携帯電話を読み取り機にかざすと「OK」と表示される。実際に高速バスなどに導入されているという
|
|
会場では、Bフレッツおよびフレッツ・ADSL向けのIPテレビ電話端末の試作機も展示されていた
|
● 「ペイジーで行政もサービス産業へ」~財部氏基調講演
「Pay-easyが生み出す生活者起点のビジネスモデル」と題した基調講演では、経済ジャーナリストの財部誠一氏が登場。「顧客である生活者の利益最大化が、企業にとって今後最大の競争力となる」とコメント。また、民間企業だけでなく、「ペイジーによって官公庁もサービス産業へと変わる契機になればいい」と語った。
この後、「Pay-easyが拡げる電子収納の未来とその可能性」と題するパネルディスカッションを実施。財部氏をはじめ、国税庁徴収部管理課の小林幹雄課長、KDDI執行役員の繁野高仁情報システム本部長、日本マルチペイメントネットワーク推進協議会の菱沼昇事務局長、日本マルチペイメントネットワーク運営機構の小谷剛事務局長らが出席した。
関連情報
■URL
日本マルチペイメントネットワーク推進協議会
http://www.jampa.gr.jp/
■関連記事
・ KDDI、コンビエンとペイジーによる料金支払いに対応(2004/04/26)
・ 電子決済サービス「ペイジー」で国庫金の支払いが可能に(2004/01/20)
・ 郵貯のネットサービス、税金や公共料金などの支払いに対応(2003/12/24)
( 鷹木 創 )
2004/06/18 18:13
- ページの先頭へ-
|