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「千代田区」で検索したところをGoogleと比較した。インテックスのデータをあらかじめ取り込めばWiSEでもWeb検索ができる
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東京ビッグサイトの「NET&COM 2005」では、ビジネスサーチテクノロジ(BST)がイントラネット向けの全文検索エンジン「WiSE」を展示していた。2005年第1四半期に出荷される見込みで、価格は75万円から。当初はLinux版のみの提供となるが、WindowsやMac OSなどにも順次対応していく予定。
WiSEは、「N-gram方式」を採用した全文検索エンジン。N-gram方式とは、入力された文章を「N文字の文字列として区切る」という方式で、例えば3文字で区切るとすると、「インプレスは出版社です」という文章を入力した場合、「インプ」「プレス」「スは出」「出版社」「社です」と分割されて検索される。会場スタッフによれば、「N-gram方式の利点は、GoogleやNamazuで採用されている形態素解析方式で必要となる辞書データベースが不要で、理論上検索漏れも存在しないことだ」という。
WiSEでは、テキストやHTMLだけでなく、OfficeやPDFなどのフォーマットもサポート。検索するユーザーごとに認証を行ない、権限に応じた検索結果を表示させることもできる。また、検索サーバーとの通信をSSLによって暗号化したほか、検索データベースやシステム内のファイルも暗号化し、「情報漏えいの防止に配慮した」という。
また、あらかじめインデックスデータを取り込んでおけば、Webサイトに設置してサイト内検索にも利用可能だ。インターネット上のサイトをクロールするロボットを装備し、HTMLやPDF、Flashファイルを検索対象として収集する機能も搭載した。
なお、スタッフによれば、2005年第3四半期以降にはデスクトップ検索エンジンも提供するという。こちらは「1万円を切る価格で提供したい。いつの間にかPCに保存されてしまった個人情報など、注意が必要な情報に気付くような機能を搭載する」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://bsearchtech.com/news/press/20050202_wise.html
NET&COM 2005
http://expo.nikkeibp.co.jp/netcom/
( 鷹木 創 )
2005/02/02 17:07
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