アルテック エーディーエスのブースでは、ドイツのInnomate製セキュリティ端末「m-Guard」シリーズをデモンストレーションしていた。m-Guardは、SI事業者などを通じて提供されており、ハイエンドの「mGuard エンタープライズXL」で9万円程度の価格となる。
m-Guardでは、20×56×95cm(高さ×幅×奥行き)の携帯電話と同等の本体サイズに、ファイアウォールやVPNなどの機能を搭載し、オプションでロシアのKasperskyによる組み込み型ウイルススキャンエンジンも選択できる。こちらのスキャンエンジンは、HTTP/POP3/IMAP/SMTPといったプロトコルに対応し、ウイルスメールの検知も可能だ。また、パターンファイルを自動的にアップデートする機能も搭載している。
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mGuard本体。USB端子はバスパワーによる電源供給のために利用する
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WAN側のイーサネットポート
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ファイアウォール機能としては、通過するパケットの内容を判断し、ポートの開閉を行なう「ステートフルパケットインスペクション」を搭載。外部からのポートスキャンを無視する「ステルスモード」とIPアドレスを透過する「ブリッジモード」もサポートした。
VPNでは、ハードウェアレベルでDESや3DES、AESといった暗号化方式に対応。IPsec モードではESPトンネル/ESPトランスポートをサポートし、認証方式にはRSA X.509v3とPSK(Pre-Shared Key)に対応している。
ハイエンドのmGuard エンタープライズXLでは、インテルのネットワークプロセッサ「IXP42X」の533MHz版を搭載し、VPNスループットは最大70Mbps。VPNトンネル数は最大250となる。ミドルクラスの「mGuardエンタープライズ」とエントリークラスの「mGuardプロフェッショナル」では266MHz版IXP42Xを搭載した。なお、エンタープライズXLとエンタープライズでは、SNMPやL2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)といったプロトコルもサポートしている。
アルテック エーディーエスではこのほか、エンタープライズとプロフェッショナルのPCIボード版も出展。こちらもSI事業者などを通じて提供されるが、価格は「端末タイプと比較して若干低めで、7~8万円となる見込みだ」という。
会場スタッフによれば、「簡単に持ち歩けてウイルス対策機能を搭載することも可能なので、社内で運用されているノートPCでの利用を考えている」という。
関連情報
■URL
ニュースリリース(Innomate、英文)
http://www.innominate.com/pro_mguard.html
ニュースリリース(Kaspersky)
http://www.kaspersky.co.jp/news.html?id=96
アルテック
http://www.altech.co.jp/
NET&COM 2005
http://expo.nikkeibp.co.jp/netcom/
( 鷹木 創 )
2005/02/02 18:22
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