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KDDI研究所の「VistaFinder Bx」
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KDDI研究所マルチメディア通信グループでは、携帯型ビデオ伝送システム「VistaFinder Bx」を展示している。
VistaFinder BXは、ビデオカメラからの映像をIEEE 1394(DV)端子から取り込んで、PHSや有線/無線LANなどの回線を通じて遠隔地に映像を伝送する装置。サイズが140×180×70mmと小型で、CFカードスロットに通信カードを差すことでさまざまな通信回線に対応する。CFカードスロットは2つ搭載しており、マルチリンクにも対応する。
取り込んだ映像はMPEG-2形式に変換され、タッチパネルの画面を操作することでネットワークを通じて遠隔地に伝送される。伝送にはKDDI研究所が動画送信用に開発したSVFTPプロトコルが用いられ、遅延の大きなネットワークでの伝送や、伝送の中断・再開などに対応する。
また、H.264を利用した双方向のリアルタイム動画送受信機能を備えており、128kbps程度の通信速度であれば十分な画質でテレビ電話として利用できる。KDDI研究所では、緊急報道などの取材先にVistaFinder Bxを持って行き、現地でテレビ電話により打ち合わせを行なった後に撮影、撮影後にMPEG-2形式で映像素材を放送局に伝送、といった用途を想定している。
関連情報
■URL
KDDI研究所
http://www.kddilabs.jp/
( 三柳英樹 )
2005/06/09 20:52
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