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セキュリティカーゴ
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「一見、普通の軽トラックなんですが、実は堅牢なんですよ」。バイク急便が「情報セキュリティEXPO」で、個人情報や機密情報の配送に対応した「セキュリティカーゴ」を展示している。
確かに外見は通常の配送トラックに見えるセキュリティカーゴだが、専用収納室はステンレス製で、収納室の入り口は運転手のみの指紋に反応する指紋認証カギを装備。さらに荷物は暗証番号を入力してカギを開ける専用ジュラルミンケースに入れる。コクピットには駐車時の異常を監視する装置や、GPSによる位置情報の発信装置も装備した。
ただし、物々しい外見ではかえって貴重品を運んでいることがわかってしまうため、「外見はあくまで普通の車両に見えるよう工夫した」(会場スタッフ)という。「実は、セキュリティカーゴの後ろには『保冷車』のシールも貼っています」というほどの徹底ぶりだ。
バイク急便では、1月からバイクによる「セキュリティ便」を開始し、個人情報保護法が完全施行された4月以来順調に実績を伸ばしてきた。その間、ユーザーからは、バイクでは対応できない大量の個人情報や機密情報を配送してほしいという要望を受けており、軽貨物車両をベースにセキュリティカーゴを開発したという。
料金は1時間7,000円~と通常のカーゴ便に比べて割高だが、ドライバーも「ISMS」「BS7799」といった情報セキュリティ認証を取得した専門ドライバーが配される。今後は、官公庁や金融機関向けにセキュリティカーゴと専門ドライバーを派遣するサービスを開発するとしている。
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収納室はステンレス製
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指紋認証のカギも装備
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暗証番号を入力して開閉する専用ジュラルミンケース
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開けてみたところ
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車体の後部には「保冷車」のシールも
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ブースにはバイクの「セキュリティ便」も展示していた
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.by-q.co.jp/ir/news/news20050628.html
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・ 個人情報などの配達にバイク便も“暗号化”~バイク急便が新サービス(2005/01/07)
( 鷹木 創 )
2005/06/29 21:37
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