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3Dフローティングビジョンとして出展されたコンテンツ「シロイルカと遊ぼう」。画面に触れるとシロイルカが寄ってくる
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パイオニアのブースでは、2002年に開発した立体映像システム「3Dフローティングビジョン」を応用したユーザーインターフェイス「フローティングインターフェイス」のデモンストレーションを行なっている。
3Dフローティングビジョンとは、独自に処理した3D映像を、ディスプレイに装着した特殊加工を施した3D用レンズを通して見ることで、専用眼鏡がなくとも立体映像を楽しめるシステム。フローティングインターフェイスでは、この3D用レンズを従来の4インチから15インチに拡大。さらにレンズの上に空間センサーを設置し、映像に手を触れることでPCの操作などを可能にした。
会場では3Dフローティングビジョンとしてフローティングインターフェイスのほか、「シロイルカと遊ぼう」「3Dコンパニオン HARUKA」の3コンテンツを用意し、来場者の注目を集めていた。
フローティングインターフェイスでは女性キャラクターが映し出され、画面に触れようとすると手の動きに応じてキャラクターがアクションを起こす。例えば、キャラクターの足下に手を伸ばすとキャラクターが手のひらに乗るようなアクションを行ない、手を動かすとそれに伴って画面内のキャラクターも動くようになる。「シロイルカと遊ぼう」でも同様のアクションを行なう。
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フローティングインターフェイスで、女性の足下に手をやると……
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指の上に乗る女性キャラクター
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女性を乗せて指を動かすことができる
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「3Dコンパニオン HARUKA」
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一方、「3Dコンパニオン HARUKA」は受付窓口を模したオブジェクトに搭載された3Dフローティングビジョンに受付嬢であるHARUKAが座り、来場者のアクションに応じるというもの。オブジェクトにはセンサーが取り付けられており、来場者が近づくとHARUKAが立ち上がって音声による挨拶もする。映像に触れようとすると「キャッ」と言いながら「避ける」などのアクションを行なう仕掛けだ。なお、これら各コンテンツには現在のところAIなどの学習機能は搭載しておらず、あらかじめ設定されたアクションを行なうようになっている。
HARUKAのデザインは「“萌え”を意識した」(会場スタッフ)という。会場に2台ある3DコンパニオンHARUKAのうち、1台は通常の会社員をイメージした音声だが、もう1台にはいわゆる“アニメ声”の音声を搭載した徹底ぶりだ。
3Dコンパニオン HARUKAはパイオニアグループのパイオニア精密から2006年に販売する予定。会場スタッフからは「可愛くできたので、販売した後で盗まれないようにするにはどうしたらいいか考えている」との声もあった。
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近づくとセンサーが反応して立ち上がるHARUKA
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挨拶しながらお辞儀する
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release512-j.html
3Dコンパニオン HARUKA
http://www.paisei.co.jp/products/3d/
( 鷹木 創 )
2005/10/05 15:00
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