|
デモでは45mm×45mmのタグが貼られていたが、さらに小さなタグを導入することも可能だ
|
|
RFIDタグリーダーを搭載した小型端末。USBケーブル経由でPDAに接続していた
|
「WPC EXPO 2005」でTagged World Projectは、身の回りのモノにRFIDタグを貼り付けることで人間の行動を認識し、人間の行動パターンを推測したサービスを提供する実験を展示している。同プロジェクトには京都高度技術研究所、株式会社ゴビ、株式会社オクトパス、立命館大学、内田洋行が参加している。
身の回りのあらゆるモノにタグが貼られた世界「Tagged World」では、RFIDタグリーダーを携帯した人間が行動すると、行動に応じたタグを検出してデータベース化。このデータベースからユーザーの行動パターンを検出する。行動パターンはXML化が可能で、XMLにより行動パターンのひな形を作成できる。このため、人間の行動を先読みしたサービスを提供できるという。
例えば、部屋のあらゆるモノにタグを貼り付けることで、ドアの鍵のかけ忘れを警告することも考えられる。キーケースに触れずにドアを開けて玄関を出ると、日常と違う行動を取ったと判断するからだ。担当者は、「人間がIT機器を操作してサービスを享受するのではなく、ユーザーの行動を推測してサービスを提供する“電子執事”のような存在」と説明する。
展示では、名刺入れや香水、ダンベルなどにRFIDタグを貼り付け、小型の電子タグリーダーとPDAを用いてデモを行なっていた。それぞれのモノに応じた行動パターンがデータベースに登録されており、モノに触れる順番よって「テレビを消してください」などの警告が発せられた。デモでは、リーダーが読み取った行動パターンをPDA経由でサーバーに送信していたが、担当者によれば「現在開発中の小型デバイスでは、リーダー機能や行動解析プログラムなどが実装されるため、サーバーを介さずにデバイスのみで完結したサービスを提供できる」という。
関連情報
■URL
WPC EXPO 2005
http://expo.nikkeibp.co.jp/wpc/top.html
( 増田 覚 )
2005/10/27 18:40
- ページの先頭へ-
|