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Minimum IPv6 stack for Boot loader“g00ff”
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「GLOBAL IP BUSINESS EXCHANGE 2006」で16日、IPv6対応のアプリケーションを競う「IPv6アプリコンテスト2005」の授賞式が開催された。IPv6アプリコンテストは、IPv6を中心とした次世代ネットワークのアイデアやニーズの発掘を目的として開催されたコンテスト。2005年9月から2006年1月にかけて「アイディア部門」「インプリメンテーション部門」の募集と審査が行なわれた。
全部門の中から選ばれるグランプリには、新部裕氏が開発した「Minimum IPv6 stack for Boot loader“g00ff”」が選ばれた。g00ff(ゴフ)は、ルネサステクノロジのアーキテクチャ「M32R」にIPv6を実装したブートローダ。ネットワーク経由でブートすることを目的としており、IPv4なしで最小限のIPv6プロトコルスタックを実装した。
審査員の丸田徹氏(KDDIプラットフォーム開発本部IPv6推進室開発グループリーダー)は「IPv4を排除してIPv6のみでミニマムスタックとして作られている。作品として非常にコンパクトだが、組み込み製品としては現実的。地味に見えるが応用範囲は非常に広い」と評価。開発者の新部氏は「プログラムとしては千数百行の小さなもの。Ethernetドライバの方がコードが長かったくらいだ。来月には出版社から学習用キットも発売される予定」とコメントした。なお、g00ffはインプリメンテーション部門の最優秀賞にも選出されている。
アイディア部門では、Dikshie Fauzie氏が開発した津波監視システム「IPv6 Enable on Tsunami Early Warning System」が最優秀賞を受賞。このほか、インプリメンテーション部門の企業枠では、マイクロソフトの「ConferenceXP」やIRIユビテックと松下電工の「仮想IPv6照明監視制御システム BX(Building eXchange)」が優秀賞を獲得。一般枠ではメッセンジャーサービス「PushToCast」などが優秀賞を受賞した。
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開発者の新部氏によれば「プログラムとしては千数百行の小さなもの」だという
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審査員の丸田氏は「地味に見えるが応用範囲は非常に広い」と評価した
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関連情報
■URL
GLOBAL IP BUSINESS EXCHANGE 2006
http://www.ip-bizex.jp/
IPv6アプリコンテスト2005
http://www.v6pc.jp/apc/jp/
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2006/02/16 19:57
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