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「One Point Wall」の操作画面。規制したい製品・サービスに対応するチェックボックスをクリックするだけで設定できる
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「時限くん」で時限自動削除機能を備えるファイルを生成しているところ
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「Interop Tokyo 2006」では、P2Pファイル共有ソフトによる情報漏洩事件が続出していることを受けてか、「Winny対策」を掲げる製品が多数展示されていた。
まずネットエージェントは、WinnyやShareといったファイル共有ソフトのほか、SkypeなどのP2Pコミュニケーションソフトによる通信をブロックするブリッジ型ファイアウォール「One Point Wall」を展示。「操作画面上に表示される製品・サービス名をクリックするだけで規制することができる」という設定の簡便性を訴えていた。
ブース内では、Winny利用者のIPアドレスを入力すると、Winny上で送信可能となっていたファイルを一覧表示する「Winny調査システム」のデモも行なっている。Winny調査システムでは、IPアドレスを入力してから約1分程度で、キャッシュが一覧表示されるため、どんなファイルをダウンロードしたかがわかるというものだ。
ただし、ネットエージェントの杉浦隆幸代表取締役社長によれば、「(8日時点で)IPアドレスを申し出てきた参加者はいない」とのこと。同社では、匿名性が高いといわれるWinnyが、実際は異なるということを強調している。
また、PC内のファイルに対して、任意の時間が経過すると自動的に削除される機能を付与するソフトウェア「時限くん」でも、Winny対策を掲げていた。時限くんは、ファイル単位で時限自動削除や利用回数による自動削除、コピー禁止、印刷禁止などの規制を設定することが可能だが、これにより「Winnyのウイルスに感染しても情報を保護できる」(担当者)としている。
NECの不正接続防止システムは、ネットワークへの接続が許可されていないPCのアクセスを禁止する検知アプライアンス。「WinnyをインストールしたPCの持ち込みを防げる」という。そのほか、ジュニパーネットワークスでは、SSLを利用したVPN通信ができるSSL-VPNと、IDP(侵入検知システム)を組み合わせ、端末とネットワークのレベルでWinny対策を行なうソリューションを紹介していた。
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NECの不正接続防止システム
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NECの不正接続防止システムの概要
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ジュニパーネットワークスの「SSL-VPN+IDP連携ソリューション」でもWinny対策を掲げる
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ソリトンシステムのほか、多数の企業で「Winny対策」を掲げる展示が目立った
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関連情報
■URL
Interop Tokyo 2006
http://www.interop.jp/
( 増田 覚 )
2006/06/09 17:22
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