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イベントレポート
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「スパイもお手上げ!?」指の静脈パターンを用いた本人認証装置


指の静脈パターンを利用して本人認証する装置「静紋 J300」
 東京ビッグサイトで18日から20日まで開催されている「Security Solution 2006」で日立ソフトは、指の静脈パターンを利用して本人認証する装置「静紋 J300」を展示している。体内にある情報を用いて本人を識別するため、第三者による偽造を防げることが特徴だという。

 静紋 J300のサイズは59×82×74mm(幅×奥行×高さ)。空洞となっている中心部に指置き台が設置され、人体に安全な近赤外線で指内部の静脈パターンを撮影する。専用ソフト上から左右すべての指の静脈データを登録・管理できる。USBケーブルでPCに接続すれば、Windowsのログイン認証として利用可能だ。そのほか、オフィスの入退室管理や、ATMの本人認証などの利用も見込む。

 日立ソフトによれば、本人を正しく認識しない確率は0.01%以下、他人を本人と誤って認識する確率は0.00002%以下。指を使った本人認証では指紋認証が普及しているが、これと比べて静脈認証は指の表皮の傷や汚れの影響を受けにくく、認証精度が高いとしている。

 また、指紋は日常生活の至る場所に残りやすい。そのため、「セロファンなどに指紋を付着させ、これを悪用して指紋の持ち主になりすます、といったスパイ映画で見るような行為も不可能ではありません」(日立ソフトの説明員)。静紋 J300は、1台29,400円で11月30日から出荷される。


専用ソフトを用いて静脈データを管理する 指静脈認証技術の概要

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://hitachisoft.jp/News/News408.html


( 増田 覚 )
2006/10/19 18:23

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