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テレビ画面に表示されているのは、友人宅のLAN接続型HDDに保存されているコンテンツ
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友人宅にあるDLNA対応機器を操作して映像を視聴するために、簡単な操作でVPNを張るための技術を「NTT R&Dフォーラム2007」で展示。「電話感覚でつながる遠隔家電連携システム」と題したこの展示では、電話をかけるだけで友人宅の家庭内LANに接続するデモを行なっていた。
このシステムでは、それぞれの家にゲートウェイを設置。プッシュホンから相手の家の電話番号をダイヤルし、相手方に特定のボタン操作(#7など)を行なってもらうことで、相手の家庭内LANへの接続が許可され、ゲートウェイ間でVPNが構築される。接続後は、DLNAに準拠した家電であれば、相手の家庭内LAN上にあるDLNA家電や保存されているコンテンツを発見できるという。
デモでは、まず自宅にあるDLNA準拠のメディアプレーヤーのコンテンツ一覧画面を表示し、コンテンツが何も入っていないことを示した上で、同システムにより隣に設置した友人宅側を想定したゲートウェイに電話。VPNが構築されると、自宅側のメディアプレーヤーのコンテンツ一覧画面に、友人宅にあるLAN接続型HDDに保存されているコンテンツが表示され、それを遠隔操作で再生し、自宅と友人宅で同時に視聴するという流れが説明された。
なお、このゲートウェイは現在、小型のLinux PCにオープソースソフトを組み合わせることで実現している。さらにゲートウェイのソフトを作り込むことで、メディアプレーヤーのどのコンテンツを相手方に公開・非公開にするかといった細かな設定も可能だという。
このシステムでは、友人同士で動画や写真などを共有する利用のほか、コンテンツプロバイダーへの接続にも応用すれば、プッシュホン操作によるビデオオンデマンドサービスも可能になるとしている。
関連情報
■URL
NTT R&Dフォーラム2007
http://www.nttrdforum.jp/info/
( 永沢 茂 )
2007/02/09 18:18
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