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「Web 3.0ではよりネットと現実社会が近くなる」、神田敏晶氏 |
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Mac Zoo '07 in AKiBAで、アップルソリューションとWebの未来像について語る
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Mac対応製品の展示やセミナーなどを行なう企業向けイベント「Mac Zoo '07 in AKiBA」が、5月9日・10日に秋葉原コンベンションセンターで開催された。「アップルソリューションを通じてWeb3.0が見えてきた！！」と題したセミナーでは、アップルコンピュータとITの歴史およびWebの未来像についてトークセッションが行なわれた。 ● アップルとITの歴史 セミナーでは、広域渋谷圏クリエイターマッチングLLP代表の本荘修二氏、ITジャーナリスト・映像作家の神田敏晶氏、Design Wedge編集長の原一浩氏、クリエイティブディレクターの佐藤豊彦氏らが登壇し、まずアップルの歴史について話した。「アップルについての知識はオタク的」と話す神田氏は、ロサンゼルスにあるスティーブ・ジョブスの生家を訪ねたことがあるという。「普通の家の普通のガレージだった。ここで当初、Apple Iをハンドメイドで200台作ったとは信じられない」と語った。 また原氏は、デザイナーにとってのアップルについて、「Macは、ちょっとした憧れ。初めてのMacは、友人から安く譲ってもらったもので、当時はPhotoshop 2を使っていた。ペンティアムの高価なPCを使うよりも、アップルの方が良かった」と話す。
● Web 2.0とアップルは似ている Web 2.0とアップルについて佐藤氏は、「Web 2.0の持つエンターテイメント感とジョブスの持つ天性のエンターテイメント感は似ている」と話す。「テクノロジーによって感動を与え、人々を巻き込んでいこうという流れと、CGMによって影響力のあるユーザーが情報を発信し、他の人を巻き込んでいく流れは近似値にある」という。本荘氏は、Web 2.0とアップルの類似点について、「普通の人が使うようになったこと」と指摘する。「以前は医療や教育関係の人がアップル製品を使っていたが、iMacやiPod、iLifeが出たことで、普通の人がアップル製品を使い、いろいろなものをサクサク作ってしまう時代になった。それは、Web 2.0からインターネットを利用し出した人がいる流れに似ている」という。 また神田氏は、「アップルはハック文化」と話す。「アップルはデバイス、OS、アプリケーション、ネットワークサービスを作っている上に、ユーザーがフォースパーティーとなって盛り上げている。いわゆるマッシュアップのような活動が、アップルユーザーはとても早い。既にApple TVをハックして、新しい利用方法を作っている人たちもいるし、次にiPhoneが出てきたとき、誰かがSkypeを組み込んでしまえば、携帯電話でもSkypeによる無料通話が実現できてしまう」と語った。
● Web 3.0では誰にでもチャンスがある 神田氏は、Web 1.0からWeb 3.0までの流れについて、「Web 1.0は“見るだけ”のWeb、2.0は“使う”Web、3.0では、より現実の社会と歩み寄っていくのではないか」とした。「例えば、Second Lifeでは現実のお金に換えられるところや、不動産の高騰が妙にリアル。最近盛り上がっているTwitterは、現実に起きていることがリアルタイムでわかる」と話す。また、「Web 2.0はRSSを発信するところまでだったが、3.0ではRSSやAPIを利用して、思いもしない利用方法をユーザーが開発していくだろう。企業はRSSやAPIを公開して、そのほかのユーザーインターフェイスやプロモーションは、作りたい人を募集してユーザーにまかせても良いのではないか。ユーザーが勝手に宣伝してくれるようになる」（神田氏）と分析した。 最後に神田氏は、「Web 2.0では、最初にプログラマーが飛びついた。今まで使えなかったデータベースを利用してサービスを作り、公開する。次に、アルファギークな人たちが面白がってサービスを使い始め、感想をブログで書く。ブログで書かれたことを一般の人が見て、多くの人に広まる。このようなブーミングの法則が出来上がり、さらにWeb 3.0で現実社会に近づいていく。発信する側になることで、誰もが風向きを作ることができる」と語った。 このほか、セミナーでは、Mac Zoo '07 in AKiBAの主催者である大塚商会による「アップルといえば大塚商会 バナーコンテスト」の表彰式も行なわれた。コンテストは、4月、5月、6月に開催され、各月の優秀者と全月を通した最優秀者が選出される。
関連情報 ■URL Mac Zoo '07 in AKiBA http://it.otsuka-bs.co.jp/otsuka/event/mz07/index.asp
（ 野津 誠 ）
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